08/09/22 02:42

上伊那地域の救急医療はどうなる?

伊那ケーブルテレビの記事から
 昭和伊南病院の救命救急センター維持へアピール 伊南医療対策検討委
 昭和伊南総合病院は、長野県でも早期から救急救命センターとして2.5〜3次の救命救急を担ってきました。 特に脳神経外科系には定評があったようです。

しかし、長野県の特性として山に地域がほぼ完全に分断されていますので、実質昭和が受け持っていたのは上伊那地域の救急医療でした。

この救急救命センターの状況が変わってきたのは平成15年に伊那市営伊那中央総合病院が、伊那中央病院として移転新築され、地域救急医療センターと医師の拡充がはかられたのと前後して、折からの臨床研修制度による地方病院の大学病院への医師引き上げや、根本的な医師不足によって、昭和伊南の整形外科、小児科、産科がほぼ機能しなくなってしまったことにあります。

当時の田中知事は、救急救急センターの再配置を強く熱望していました。これは昭和伊南どうこうではなく、そもそも長野県で医師派遣に力をもっている信州大学の救命救急センターから、隣接する松本の相澤病院の救急にセンターを移したかったのがはじまりではなかったと思います。

結局この問題は、信州大と相澤にそれぞれミニ救急センターを設置するということで決着したのですが、この余波をうけて、すでに機能しなくなってきていた昭和伊南の30床の救急センターも、飯田市立と諏訪赤十字病院にそれぞれ10床づつミニ救急センターとして再配置することでまとまりました。

で、上伊那地域のミニ救急センターは、すでに機能しなくなっていた昭和伊南から伊那中央病院へという流れになっていたのですが、これまた政治的決着をもって、昭和伊南に残されたという経過です。(記憶違いもあるかも)

さらにここにきて、長野県が機能評価をしなおして、その結果に緊急アピールという流れなのですが、いかがなもんでしょう。

 変遷をみていると、
  1 頑張っていた昭和伊南病院
  2 政治的な理由で医師不足へ
  3 機能低下で救命救急センター再配置へ
  4 政治的な理由でミニ救急存続へ
  5 機能低下で機能評価うける
  6 緊急アピール <ー今ココ

一番の被害者は誰なんでしょう。昭和伊南総合病院であり、そこに勤務しているスタッフであり、さらに地域住民でしょうね
で、この緊急アピールとなったわけなんですが、どうしても時系列的にも内容的にも「政治的」と思われても仕方がないです。 せめて、病院、スタッフ、住民に「どうします」「どうしましょう」まで加えて、はじめてアピールできると思うのですが。 結局決め台詞が「県への抗議」だけでは、

7 地域救急の崩壊へ

 となりそうなのが、ほかの地域のパターンのように思います。

この解決には、各病院がもつ救急部門の運営を地域医師会も交えて一本化するくらいの構想がないと打破できない状況にまできているのかもしれません。

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