09/07/28 14:55

制作建具



S様邸では内装工事が進んでいます。
照明やスイッチ、衛生設備等が設置され、着々と完成に近づいてい
ます!

今日私が、S様邸の現場を訪れると、見慣れない“なにか”がホール
の床に落ちていました。クラッカーのなかの色紙のような、くるくるした
細長いもの。
よくよく見てみると…、
「カンナくずだ!」

意外に思うかもしれませんが、私が現場でカンナくずを見るのはこれが
初めてです!
というのも、現在の一般住宅では、ほとんどの建具や構造材、仕上げ
材が工場で作られた既製品で、現場ではそれらの微調整を行うだけ。
大工さんがカンナをかける機会は非常に少ないのです。

しかしS様邸では、既製品は使わず、室内ドアや建具はすべて手作り。
職人さんが手作業で、ひとつひとつ制作していきます。

私が現場に行ったときは、職人さんがカンナやノミを使って、表面や面
(材木の角の加工)の微調整を行い、シャーッとカンナをかけて、大手
(枠)を平滑に仕上げていました。

今回、職人さんが作ったものを見て、新鮮な印象を受けました。
仕上がった建具は、プリントされた木目調の建具と比べると、違いが一
目瞭然。
存在感があり見栄えがします。

やっぱり本物っていいですね。

 

職人さんが使っていたカンナやノミ。カンナの周りにはカンナくずも。



玄関周りのタイル貼りも終了♪
外壁と同じ、ウエスタンレッドシダーを使った玄関ドアが付きます。



将来この場所に暖炉が設置される予定です。
タイル貼りの土台は、暖炉の存在を引き立ててくれます。

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09/07/22 13:25

クロス貼り完了



今日は、今世紀最長の日食が起こる日ですね!
軽井沢の空は、あいにくの薄曇りです。
私も日食が見られれば・・・と、10時半ごろから(軽井沢では10時
半から11時ごろに見られると言われていたのです)窓の外を注意
していたのですが、空がちょっと暗くなったかなあ、というくら
いで
した。
みなさんはいかがでしたか♪

S様邸は、壁のクロス貼りが完了し、LDK内の足場が撤去されま
した。LDKの吹き抜けは高さ約5.8m!
約26畳のLDKと、約16畳の小屋裏が一体となり、大空間が広がっ
ています。

さて、クロス貼りといえば、積算です。
積算とはズバリ、あつめて計算すること。

クロスの積算では、家全体でどのくらいのクロスが必要になるの
か、それぞれの個室ごとにはじき出します。(必要な分量がわか
らないとクロスを注文できないのです)

まず図面を元に、その部屋の壁の面積を算出します。
窓やドアがある場合は、その面積を差し引きます。
計算式にすると『壁面積−建具面積=クロス面積』。
たとえば、正方形の4.5帖の納戸、1m×2mのドアが一箇所の場
合を想定してみると…。


<ドアがない壁>
幅:およそ2.73m 天井高:およそ2.4m 
2.73×2.4=6.552(?)

<ドアがある壁>
ドア面積:1m×2m=2?
2.73m×2.4m−2?=4.552?

<部屋全体>
(6.552?×3面)+(4.552?×1面)=24.208?


上記のような部屋では、全部で約25?のクロスを貼ることになり
ます。

このように家全体の壁紙を、根気よく算出していくのです。

難しいのは、複雑な形をした壁や、勾配のついた天井がある部屋!
小学校で習った計算式『(上底+下底)×高さ÷2』や『縦×横×高さ÷2』
なども活用します。「将来、この計算式を使うことはあるのかなぁ」
と思いながら、勉強しましたが…よく使います

家の中がどのような仕上げ・形状なっていて、どこの計算をしたの
か、把握していなければなりません。

計算の内容はいたって単純だけど、家全体の数量となるとA3サ
イズの用紙が計算式でびっちりと埋まるほど計算するのです…!
建築って一見すると華やかだけど、「地道な作業の積み重ねなん
だなぁ」としみじみ思いながら、電卓と図面を片手に計算をします。

このようにして出した面積をクロス屋さんに注文をして、職人さん
の手によって貼られ、壁の仕上げをするのです。


7/15のクロス貼りの様子。


ここにキッチンが設置されます。(8/1に設置予定)
壁紙が貼られていない部分には、キッチンパネルが付きます!



浴室には設備が揃いました♪

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09/07/08 16:15

モミジの権利



S様邸は、ついに足場が取り外されました!

午後から3人の職人さんが作業をして、手際の良いチームワーク
で足場を解体しました。

3ヶ月前まで、まっさらだったこの土地に『家』が建っています。
建築部長の補佐として、遣り方(4/10ブログ参照)を行った日
から
考えると、「い、家だ…家がある!!」と驚いてしまいます。
平面的な図面から、立体的な建物になる。まるで魔法のようです。


S様邸のすぐ南側には樹齢5〜6年のモミジの木があります。この
モミジは、ここに家
が建つ前から、この場所にありました。

最初、この木を見たとき、
「南側に立っているのでは、陽の光りを
遮ってしまう」と思いました。けれど、モミジは落葉樹。夏は葉を
茂らせ、強い陽射しを遮り、冬は葉を落とし、あたたかな陽を取り
込むのです。しかも、秋には紅葉をして、ウッドデッキを彩ってくれ
ます。

S様邸の設計者、甘利享一さんの計らいで、このモミジは移動さ
せることなくこの場所にあります。
「もともとこの土地にある
木。このモミジこそ、ここに生きる権利が
ある」と、甘利さん。

「自然とともにあるからこそ、建築の意味がある」と語る甘利さん
の建築への想いを感じました。

 
外の足場は解体されましたが、室内では、本日新たに足場を設置。
5メートルを超える吹き抜けの、仕上げ作業用になります。


無垢の太い梁と天井。やさしい質感に癒されます♪


ヒノキの浴槽も設置されました。湯気の向こうに浅間山!
たまらないひとときになりそう。


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09/07/02 10:04

天井仕上げ

S様邸では、天井の仕上げ作業が大詰めです!
意外と天井は見逃しがちですが、天井も興味深いのです。
天井を張る工法にはいくつかあり、S様邸は打ち上げ天井工法で
張られています。なんとも景気の良いフレーズ!
天井板を野縁(受け材)に下から打ちつけて仕上げます。



まだ仕上がっていない天井を見ると何やらテープが垂れ下がって
いる…。
ちょうど大工さんが休憩に入ったので、テープの写真をおさめ、
聞いてみました。
「このテープは一体何ですか!何か書いてあるのですが…」
「どれ。」(デジカメの液晶を見せ)
「グラニタイト?」



私が言うと大工さんは、はははと高らかに笑い、
「ダウンライトだよ。」
…ダウンライト!

「電気屋さんのしるしだ。ここにダウンライトを付けるから、野縁が
この場所を通らないようにしてくれってこと。」
なるほど〜!多くの職人さんが入る現場では、いちいち説明する
ことは出来ないのでこのように、テープ等に託して伝えるのです。



野縁を打つときの基準となる水平線。
引かれたラインは、天井の高さではなく、カラマツ板の厚さを差し
引いた高さ!仕上げをしてこそ、天井高さ。

 
この道50年の大工さんにより張られた天井。
長尺のカラマツ板は、その長さ3m90cm。
採寸をして、天井の幅に加工をします。

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