19/11/24 17:00

古田人形芝居 長野公演

11月24日(日)、小ホールで長野県選択無形民俗文化財である箕輪町の人形浄瑠璃「古田人形芝居」の公演が行われました。和ろうそくの灯りの中で繰り広げられる、日本の伝統芸能である人形劇。人形遣いによってまるで生きているかのように操られる人形の細やかな動きと表情。舞台袖からは太夫(たゆう)により物語の筋からセリフまで、三味線の音色に乗せて語られます。

 

1話目は「傾城阿波鳴門 順礼歌の段」です。阿波の国徳島藩城主の下命を受け、盗まれた宝刀を取り戻すべく、三歳の娘を祖母に預け、盗賊にまで身を落とし詮索に当たる藩士とその妻。月日が流れ、父母恋しさに両親を尋ねて諸国を巡礼する娘がそこに訪れます。妻はわが子と判りますが盗賊の身から親子の名乗りをためらいます。藩士はわが子と知らず、金に困り、誤ってわが子を手にかけてしまいます。亡骸を前に悲嘆にくれる両親。娘は刀を盗んだ真犯人を知らせる祖母の手紙を携えていました。

 

幕間の後、人形浄瑠璃の解説と人形遣いのワークショップが行われました。

 
2話目は「生写朝顔話 宿屋の段・大井川の段」です。
京都で儒学を修めている阿曽次郎は、宇治川へ蛍狩りに出かけ、秋月弓之助の娘深雪と知り合い、ふたりは恋仲となります。阿曽次郎は伯父の命で、大磯で廓遊びをする主君に諌言するため、すぐに出発しなければならなくなります。二人は引き裂かれ、深雪は阿曽次郎を探すため家出して、諸国を流浪し、島田宿の宿で役目を終えた阿曽次郎と出会いますが、目を泣き潰し盲目になり、阿曽次郎と判りません。阿曽次郎も相役の手前名乗ることができません。この後、それと知った深雪は半狂乱になって後を追います。
 

やっと大井川に辿り着いたとき、阿曽次郎たちは既に川を渡った後でした。川を渡って追いかけたいものの大井川は大水で「川留」となっていました。絶望した深雪はここを三途の川と定め、身を投げようとします。そこに奴の関助、島田の宿の「徳右衛門」が追いついて深雪を抱き止めます。関助はやっと深雪に巡り合うことができ、乳母の浅香の行方を訊ねます。浅香が亡くなったことを伝えていると傍で聞いていた徳右衛門がいきなり自害します。なんと徳右衛門は浅香の父親で、昔は秋月家に奉公していたのでした。深雪は恩ある主人の娘なので甲子歳生まれの自分の血で深雪の目を治そうとしたのです。深雪の目は開き、再びこの世を見ることができたのでした。

 
上演を行った「古田人形芝居保存会」の皆様に万雷の拍手が贈られました。

 

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