20/08/28 11:10

会報66号発行しました。

今回の特集は、本会運営委員の鷲澤一彦氏による報告「揺さぶられっ子症候群に関する日本小児科学会の声明について」です。
また、新型コロナウイルス感染防止のため今年度の総会を開催できませんでしたが、運営委員会で承認、決定した2019年度事業報告・会計報告と 2020年度事業計画・予算も掲載していますので、内容をご確認ください。
会報66号

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20/07/23 14:32

事務室の本棚「恐怖に凍てつく叫び」

 恐怖に凍てつく叫び

今回ご紹介する本はレノア・テア著、西澤哲訳の「恐怖に凍てつく叫び」です。
西澤先生の講演をお聴きする機会があり、その講演の中で、かなり翻訳を頑張ったが、その割に売れ行きはちょっと残念というようなことを言われていました。
私はかねてから、この本は「面白い」と思っていたので、ここで紹介したいと思います。
本の裏表紙にはこう書かれています。

──1976年アメリカカリフォルニア州チョウチラで26人の子どもたちがバスごと誘拐されるという事件が起こり、事件発生から2日後に、子どもは生き埋めになっていた穴から自力で脱出し、事件は解決を見た、と誰しもが思っていた…。しかしレノア・テアはこうした体験が子どもの心に何らかの「傷」を残しはしないかと懸念を抱いてチョウチラに向かい、その後数年にわたって誘拐事件に巻き込まれた子どもたちの人生を追うことになる。
この本はこの『チョウチラ・スクールバス誘拐事件」の調査研究を縦糸に猛犬に襲われ首を食いちぎられる被害にあった子ども、ヒルガード保育園における集団性的虐待事件に巻き込まれた子どもなど、トラウマ性の体験をした人々の夥しい「物語」を横糸にして編み込まれた、複雑で精緻なタペストリーである。さらに、膨大な量の文学や映画、芸術作品を貫くトラウマ性のテーマを探索することにより、他の専門書群を圧倒する質を備えた比類なき1冊となっている──

この文章を読んだだけで、どんな内容が展開されていくのかドキドキします。
もちろん、本書は『子どものトラウマ研究の原点というにふさわしい』と思いますが、加えて推理小説を読んでいるような面白さもあります。
この本を皆さんに「読んで、読んで」と勧めてお貸ししたのですが、 完全に読み切った方は残念ながらいませんでした。
何故かというと、何しろこの本は注釈を入れて430頁余もあり、横書きで上下の余白1センチを残して、イラストもなく文字に埋め尽くされているからです。
講演で、西澤先生がポストトラウマ性の遊びは、ある世代から次世代に受け継がれていく、日本わらべうたの「かごめ、かごめ」もそうではないか?と話されていました。
それはなぜか、この本を読むと分かるかもしれません。(K.M)

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20/06/14 10:46

事務局の本棚「季節のない街」

季節のない街

 

今回、私の愛読書である山本周五郎の「季節のない街」について書かせていただきます。

この小説は確か私が高校生のころ朝日新聞の日曜版に連載されていて、毎週楽しみに読んでいました。
この小説の舞台は戦後間もない貧民街で、15編の短編がひとつながりになって書かれています。

この中で読むたびに泣けてくるのは、父子のホームレスが出てくる「プールのある家」です。
生活力のない父は子どもにいつもこれから建てる自分たちの家(?)の話を息子に語りますが、毎日の食べ物は5〜6歳の息子が調達してくる残飯に頼っているのです。
ある日、息子がもらってきた残飯に火を通して食べようとしたのを止めさせたために、父子ともひどい下痢となり、父は回復しましたが息子は死んでしまいます。
父は息子を墓地に人知れず埋葬し、死ぬ間際に息子が言った「ねえ、プールを作ろうよ」という言葉に語りかけるのでした。
父は「プールを作るのは賛成だね。大丈夫だ、きっと作るよ。君がねだったのはプールを作ることだけだった。君はもっとほしいものをねだればよかったのに」と無精ひげも髪もずぶぬれになりながら、顔を、目を、撫でているのでした。

「がんもどき」は実母から不器量だから「がんもどき」と言われ、叔母夫婦に預けられたかつ子が、中学にも行かされず、ひたすら内職をして働かされ、叔母の入院中に全く働かない叔父から妊娠させられてしまいます。
そのかつ子が傷害事件を起こし、少年を刺してしまいます。その少年は唯一かつ子に優しい言葉をかけてくれた少年でした。
かつ子は辛い環境の中で、心を閉ざし、唯一感情を爆発させたのが、自分に優しい気持ちを向けてくれる少年を包丁で刺すことでした。
かつ子の閉ざされた気持ちが、なんとも辛く読者に伝わってきます。

この本が描かれている舞台はおおむね70年も前のことですが、今読んでも人間の実相は変わらないことを実感させられます。
この本を読んで面白かった方はぜひ「青べか物語」も読んでみてください。 (K.M)
 

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20/06/06 15:35

事務局の本棚

ながらく放置していた本ブログですが、これから時間のあるときに、ポツポツと更新していこうと思っています。


さて、事務局の入り口の近くのスチール棚に300冊以上の本があります。
守る会発足の時に購入した本、会員からご寄付をいただいた本などです。
実は私も退職したときに職場においてあった本を自宅に持っていくことができず、(我が家の本棚にはこれ以上収納する場所がない!)職場と事務局が近かったので運び入れさせていただきました。
この本棚には、児童虐待に関わる専門書、日本子どもの虐待防止学会の機関紙ネグレクト(ほぼ、バックナンバーが揃っています。)などです。
その他テーブルの上に私が購入して読み終えた小説も並んでいます。
これらの図書は事務局のスタッフの皆さんに期限なし、冊数の制限なしで貸し出しています。私も読んで感銘を受けた本は皆さんに熱く語って(かなり押しつけがましく)『読んで、読んで』とお勧めしています。
海堂尊のチームバチスタシリーズは不足分を持ってきたスタッフのおかげで、全巻あります。私は宮部みゆきの小説も好きで、数冊おいてあります。

次回からは私が読んだお勧めの本をご紹介したいと思います。(K. M)

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16/04/08 09:47

会報55号発行しました。

今回の特集は昨年12月に開催しました、日本子ども虐待防止学会 第19 回学術集会信州大会2 周年記念シンポジウムの報告です。
「虐待死を見逃さないために〜チャイルド・デス・レビュー長野県モデル実施に向け、今できることは〜」と題して3人のシンポジストと、コーディネーターの発言内容が簡潔にまとめられています。 ぜひご覧ください。

 

55号表紙

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