13/12/10 11:30

あらすじ(3

 

    ある時、風呂で溺れた後に肺炎にかかった茂造が、奇跡的に命を取り留めたのを見て、昭子は舅の介護への決意を新たにします。
 病気をきっかけに茂造の老化はいっそう進み、子供のような無垢な笑顔を見せるようになります。しかし便をそこら中に塗りつけるような人格欠損の症状を見せて間もなく、茂造は安らかに亡くなっって逝きました。

 妻の場合はこれほど強い症状は一つもありません。勿論人格欠損的行為を見せることがないのは私にとって大変感謝しなければならないと思っています。ただ、妻の少女時代を思わせる可愛い乙女に返っていくような言動が見られるようになっています。

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13/12/07 15:56

あらすじ(2


 彼は自分の息子や娘のことは忘れてしまい、どういう訳か、いじめ抜いていた嫁と孫のことは覚えているのです。結果、茂造の面倒は昭子一人が見なければならなくなってしまいます。ずっと共働きでやって来た昭子にとって、働くことは単に収入を得るためだけのものではなく舅の介護の負担と仕事との板ばさみで、心身ともに苦しむ昭子でした。それなのに、茂造のような老人を預かってくれたり、面倒を見てくれるような施設は皆無。結局、自分たちで何とかするしかないのだと改めて気付くのでした。

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13/12/05 09:47

あらすじ(1

 

「あらすじ」というのは、ある方が煩わしく感じることさえあります。しかし、この作品が発表されて約半世紀ですから、あっても邪魔にはならないと思います。

   小雪がちらつく中、家路を急ぐ昭子は、ただならぬ様子で外出途中の舅の茂造と近所で出くわします。どこへ出かけるのか訊のですが答えず、一緒に帰宅します。昭子がたまった家事に精を出していると、離れに住む茂造が来て、姑が起きてくれないので空腹で困っていると言いいます。驚いて様子を見に行くと、姑は玄関で倒れて事切れていました。身内で葬儀を出すのは初めてのことで、昭子はてんてこ舞いをします。しかしさらに困ったことに、茂造は惚けてしまっていたのです。

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13/12/01 11:29

残された記憶の中にあった誕生日


『恍惚の人』は翌年、1973年には森繁久彌主演で映画化されました。また、たびたび舞台化されており、1990年には日本テレビで、1999年にはテレビ東京で、2006年10月には三國連太郎主演でテレビドラマが放映されました。

 たまたま今日(私の誕生日)はを忘れること無く、頭のエアーポケットに記憶に残っていたのでしょう。朝、洗面所で顔を合わせるなり「お父さん お誕生日おめでとう!」と声をかけてくれました。何にまして嬉しく、愛おしく思いました。

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13/11/26 11:10

有吉 佐和子1931年(昭和6年)1月20日 -1984年(昭和59年)8月30日)


『恍惚の人』有吉佐和子の長編小説です。1972年に新潮社から「純文学書き下ろし特別作品」として出版されました。

 有吉 佐和子1931年(昭和6年)1月20日 - 1984年(昭和59年)8月30日)は、日本の小説家、劇作家、演出家。和歌山県和歌山市出身です。日本の歴史や古典芸能から現代の社会問題まで広いテーマをカバーし、読者を惹きこむ多くのベストセラーを発表した。代表作は『紀ノ川』、『華岡青洲の妻』、『恍惚の人』など。

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