19/03/22 00:13

ずくだせ!

「ずく」というのは長野県の方言で
「勤勉にマメに働く」意味です。
モチベーションという言葉が一番合っているかもしれません。
「ヤル気を出して手間暇惜しまず」というニュアンスです。

先日、小川村で見つけた「ずくだせ明王」ですが、
詳しい説明がありました。
最初は江戸時代の物かな?と思いましたが、1987年に作られた物でした。

1)火焔;自己破滅から自己完結へ。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もある。
2)経巻;世界の真実を見出す。本質開眼。
3)ずく光球;他人の宝・価値を見つけ出す。
4)馬;己の価値に目覚める。
5)鳥;全ての本性は清浄・平等であると信じる。
6)ギター;他を楽しませ、自らも楽しむ。
7)スコップ;口ばかりでなく体を動かして働く。
8)剣;怒りの知恵。心身の調和で魔性に打ち勝つ。

踏みつけているのは「過疎小僧」
ずくを出して働き、村の過疎化を食い止めるという意味なのでしょう。
しかしなんで「小僧」なのか?疑問。

難しくて意味不明の部分が多いです(苦笑)
馬がなんで「己の価値に目覚める」象徴なのか?
わかりませんねぇ。
ギターはクラシックギターとかフォークギターではなく、なんでエレキギターなんだろう?
もしかして、この彫刻の作者はギンギンのバンドマンかも?
意外と若い人?いや団塊の世代でもそういう人いますよね。

このシリーズであちこちにあるそうです。
ずくだせ3兄弟(団子三兄弟が流行った頃にできたらしい)
ずくだせ明王;小川村・アルプス展望広場
ずくだせ地蔵;小川村立屋・森の宿林りん館内
ずくだせ観音;小川村成就字酒盛場・お帰り桜公園
※成就というのは地名です。ここには成就窯という陶芸家の工房があります。
酒盛場!?
コレをネタに酒を飲んだら酔いが回って大変な事になりそうだ(笑)

どうやら村おこしの象徴のようですね。
小川村って結構面白そうです。

作者;長野市鬼無里の彫師・高橋敬造氏
鬼無里は小川村から峠道を越えて隣になります。
7)スコップ;口ばかりでなく体を動かして働く。
たぶんこの人はおしゃべりな性格なのでしょう。
村の衆は寡黙で控え目な人が多いので、この人は都会から移住して来たのでしょうか?
小川村・鬼無里・戸隠などでは芸術家を誘致しています。
サラリーマンとは違い、通勤の必要がなく、田舎でも仕事ができる特技がある人を歓迎です。

この人は「ずく」という言葉のニュアンスはわかっているようなので、長野県出身なのかもしれません。
でもやっぱり地元鬼無里の人ではなさそうです。

試しにネット検索してみたら、
ご本人のHPはありませんでしたが、著書や展覧会の紹介がありました。
やはり県外のご出身でした。

高橋敬造(たかはしけいぞう)
1946 年神奈川県平塚生まれ。20歳まで平塚に在住、1980年代より木彫を始め、1985年より一家で信州鬼無里村(現・長野市鬼無里)に移住。木の根や、倒 れた木を素材に、木本来の形や性格を生かした独自の作品を彫り続けている。著書に『きしりに彫る』(ふるさと草紙刊行会)

 

私もずくを出して、
スコップならぬバチツルを修理しました。
柄が腐って折れてしまったので、森から切って来た堅木を1年乾燥させて作りました。買えば結構高い(1000円ぐらい)
カンナで削るつもりでしたが、手間がかかりすぎるのでナタを使ってみました。ナタで荒削りした後、カンナで仕上げます。
本式には全体をテーパー状に削ってスーっと通して、太い先端部で受け止める構造にすべきなのですが、削るのに手間がかかりすぎるので臨時にボルトで抜け止めを作りました。
これでも何とか実用になりました。
今度ヒマなときに全体を削って完璧な物に仕上げようと思います。

凍った雪を砕いて片付けるのに使います。
あと、前の道路が未舗装なので雪解けでひどい泥んこで、車のタイヤがハマってしまうので、自分で道路工事をしないといけません。

この自分こそが「ずくだせ明王」のような気がしてきました(汗)

さらに「ずくだせ!」
うちには水道が来ていないので、水はよそへ汲みに行っています。
これが大変な手間なので、庭で雪や雨水を貯めて、
しかしそれは飲用には適さないので洗い用に使っています。

今年は暖冬でしたが、それでも氷の厚さは20cmに達していました。
太陽熱で少し融けた水をすくい取って利用しました。
この分厚い氷をタガネとハンマーで叩き割って、大鍋に入れストーブで融かす事もしますが、それは水不足の最後の手段です。
たとえば大雪で外出できなくなった場合など。

 

さて、よく働いたから、
寝るぞ!(笑)
このお方は?
「タイマン明王」です(@_@;)

明王様は高級な漆塗りのお膳でお食事をされます。

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この記事へのコメント

ずくだせ明王、まさかの3兄弟でしたか!
手にしている物の意味、説明があると、なるほどと思えますね(*´艸`*)
馬...牛だと思ってました〜。
つるはしの修理、お見事です!
父が農具の修理をしているのを見たことがありますが、柄は市販の物を使っていました。
『ずくだせ』には無縁に見えるトラちゃんは、ずくをだして疲れたロッドさんを癒すという、大事なお仕事をしてくれてますね(*^-^*)
投稿者: pil   19/03/22 15:37
pil様
コメントありがとうございます。
3兄弟全部見てみたいものです。
それに、この作品、作るのに何ヶ月いや何年もかかったのではないでしょうか?
自分がこれを作るとしたら?そういう目で見ると如何に大変かわかります。
木の根っこを逆さに使ったのではないかと想像します。
自然の形をそのまま生かして、阿修羅像のような形になったのではないかと。

この馬が腹から生えているのが不気味というか、意味深で、これが主役のように見えます。
一見古い仁王像のように見えますが、これは新しい前衛芸術だと思います。
ちょっとやりすぎの感もありますけど(笑)

このバチツルの柄ですが、実はストーブの薪だったんですよ。長いまま突っ込んで途中まで燃やしてしまいましたが、重くて硬い良質の素材だったので利用しました。
森には優秀な素材がたくさんあります。自然の恵みは大したもんだと思いました。
どこにも売られていない貴重品だと思います。
市販されている柄は外国産の木(たぶん熱帯産)なので、日本の天然木で作ったほうが心がこもっていて何となく良い感じです。

トラちゃんには、いつも感謝しています。
年をとるほどに賢くなり、意志の疎通ができ、精神的に互いに支え合っている感じがします。
働きずくめでなはく「タイマンな生活」っていうのも、人生を豊かにしてくれる要素なのだな、と教わりました。
座右の銘は「タイマン」とか!?(笑)
投稿者: ロッド   19/03/22 19:20
見れば見るほど不気味な・・・
イラストで見ると脚なんか細くて頼りなげです。
手がいろんなところからニョキニョキ出てるのも怖いな〜
夢に出てきそうです(^^;
”ずく”には怠け者になるのを戒める意図があるのかな。
人間はあくせくしなきゃいけませんからね。
にゃんこは無理にずくをだしたりしないで自然体ですね(^^)
投稿者: NEccoSun   19/03/22 20:35
NEccoSun様
コメントありがとうございます。
最初見たときよりも、今は自分の心の中で評価がどんどん高くなっています。
夢に出てきそうな・・・たしかにそんな影響力がありますね。

当たり前の事ですが、これは手作りですよ!
丹念に彫刻刀で少しずつ削って造形した物なんです。
それ以前にデッサンがあったはず。具象以前ですね。
それを元に作業に取り掛かり、途中で変更した部分も多かったでしょう。
つまり、最初の構想どおりの材料が手に入らなかったり、途中で想定外の事態が発生したり。
それで予定を変更して、気の遠くなるほどの時間を経て、ようやく完成したのだと思います。
最初に素材を入手して、それを見ているうちにイマジネーションが膨らんできたのかもしれません。
作者はこの当時はまだ40歳だったので、作品もエネルギーに満ちています!

私は元々はせっかちな性格で、完全主義で負けず嫌いで一時として休んでいられない、休んでいると罪悪感に襲われるような性格でした。
常に緊張が持続していて、リラックスできる瞬間がないのです。
いつも頑張っている、その割に良い仕事ができない・・・自己嫌悪に陥ります。

今でもそうですが、少しずつ軽減されてきました。
猫ちゃんのおかげです。
今でもまだ何かに追いかけられて走り続けなければ!
そういう気持ちが抜けませんが、
猫のように自由になりたいと常々思っています。
投稿者: ロッド   19/03/22 22:07
明王様、インパクトがあり過ぎて、特に腹部の馬には「ええっ!?」となりました(笑)。
ギターまで持ってらっしゃるのは斬新!
でもそれぞれにちゃんと意味があってのことなんですね。
ずく、聞いただけでは意味も想像できない方言ですね。
勤勉に働くとか精を出すという意味の方言だと、私の世代ではもう使わないけど、母の世代だと九州では”がまだす”って言いますね〜。
凍った雪を砕いて片づける、これもそちらならではのお仕事ですね。そんなことをしなくてはいけないとは想像したこともなかったです。
お猫様はのんびりと過ごして、あれこれとお世話をしてもらうのが仕事ですねぇ(笑)。
トラちゃん、それでいいんですよー(笑)。
投稿者: alpenkatze   19/03/22 22:26
ずくだせ明王様。
よくよく見ればエレキギターだの、スコップだの。
古い時代のものでは無いと分かるのですが、パッと見はやっぱり古い時代のもの???って思っちゃいますよね。
色々と手を出し過ぎても、ずくが無くなっちゃいそうって思うのは私だけ?( *´艸`)
タイマン明王様の方が見ている方にはやる気を頂けそうな気がします〜。
投稿者: なっつばー   19/03/23 01:52
alpenkatze様
コメントありがとうございます。
これ、面白いでしょ!
どこからこんな発想が出て来るんでしょうね?
ギター小さいので最初はウクレレかと思ったんですが、よく見るとエレキギターなので笑ってしまいました。
人生を楽しむ、生きるエネルギーに満ちている作品だと思います。
見ているこっちも元気が出てきて、食欲が湧いてきて何でも美味しく食べられます(笑)

「がまだす」九州の方言、なんとなくわかります。
「ずくだす」とニュアンスはほとんど同じようですね。
九州と信州・東北地方は遠く離れているのに言葉など似ている所があって、面白いです。

凍った雪を砕いて片付ける。
これは困ったことに、屋根から落ちた雪が階段の前に積み重なって、階段が使えない状態なんですよ。
この家の設計ミスです。屋根から雪が落ちるという事を想定していない、つまり雪を知らない人が設計したのだと思います。
それで冬の間は正面入り口が使えないので、入り口を横に変更します。

今回のトラちゃんの寝顔、特別可愛いと思います。自画自賛で (^_^;)
投稿者: ロッド   19/03/23 07:11
なっつばー様
コメントありがとうございます。
最初見たときは、ふざけた作品だな、と思いましたが、時間がたつほどに良さがわかってきました。
古風な印象ですが、立派な前衛芸術です。
ちょっと懲りすぎの嫌いもありますが、そこがまた面白いところです。

タイマン明王様を見ても私はヤル気出ませんけどねぇ(笑)
一緒にお昼寝したくなっちゃいます。
投稿者: ロッド   19/03/23 07:12
コメントありがとうございました。
くろこちゃんが手術したのは月曜日でしたので、間もなく1週間です。
今までの仔は3日でリリースしていました。
獣医さんではのらちゃんを手術した時には当日にリリースしても良いと聞いていますが、やっぱりお腹を切っているので心配ですよね。
くろこちゃんはお腹の子が大きくなっていたので、体への負担を考えて長めに逗留して頂いてます。
自然に溶ける糸で縫ってもらっていますので、抜糸の必要もありません。
それ以前にもう一度キャリーケースに入れることも困難で・・・。
朝ご飯をしっかり食べてもらってから、明るいうちにリリースできたらって思っています。
心配してくださってありがとうございます。
投稿者: なっつばー   19/03/24 01:13
なっつばー様
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
うちのを手術した獣医さんは昔の人だったので、ステンレス線で縫って、1週間後に抜糸でした。
今は便利な物があるのですね。
それでなきゃ、野良猫の避妊手術なんてできませんもんね。
くろこちゃん、可愛い顔してるけど性格そんなに荒いんですか!大変ですね。
生粋の野良猫なんでしょう。
なっつばーさん、本当にご苦労様です。

お腹にいた子猫たちには可哀想な事をしましたが、人間も猫も平和に生きて行くためにはやむを得ない処置だったと思います。
投稿者: ロッド   19/03/24 18:40
古い古い木彫りかと思ったら・・・
エレキギターを持ってらっしゃる(笑)
頭と体と手のバランスもおかしな感じだし、顔も恐いようでそれほど恐くない。
それぞれ手に持った物の説明も、わかるようなわからないような?
なんだかユーモラスな感じもします。
私もロッドさんと同じで、頑張っている、その割に良い仕事ができない、と常々思っています。
年々ずくだせなくなってるし。。。
もうそんなに頑張らなくてもいいよ〜ってことでしょうか。

お水は雨水や雪を上手くろ過できるような装置があれば、ずっとラクになりますね。
ロッドさんなら作れそうな気がしますが、きっとすごく難しいんでしょうね。
投稿者: woojyan   19/03/25 19:15
woojyan様
コメントありがとうございます。
最初見たときはウクレレなんか持ってるので、何だこりゃ!?と思いました。
よくよく見たらエレキギターなので笑ってしまいましたよ。
こうして記事にしてみて、いろいろ考えると良さがわかってきて面白いです。

説明ですが、横にもっと詳しいのがありましたが、意味不明だったので省略しました。
作者の世界観、我々凡人には及びもつかぬすごいものがあります。

昔いた会社では残業は今では過労死ラインと言われているはるか上で120時間!
いくら一生懸命働いても「オマエはまだ甘い!働きが足りん!」とか言われていました。
課長とか営業所長になると、会社に泊まり込みで睡眠時間を削って働いていました。
これはけっして特殊な会社ではなく、似たような事やってる会社、結構多いみたいですね。
そういう環境に慣れて洗脳されてしまったので、いつも働いていないと罪悪感を感じるんです。
自分の頭で物を考えられなくなって来るんです。
会社を辞めて山の暮らしを始めて、10年たって、ようやく洗脳が解けて来た感じです。
woojyanさんも頑張らなくていいから、猫のように怠慢に生きましょう(笑)

雨水を自動的に濾過する装置、昔雑誌で見たことがあります。
その気になれば作れそうでした。今度作ってみようかな。
投稿者: ロッド   19/03/25 22:20
今日はフキ味噌を作りましたよ。
新潟の旦那様の実家から送られてきたんです。
ロッドさんの記事でフキ味噌の作り方を見てから、グッとハードルが下がって、美味しいフキ味噌が簡単に作れるようになりました。
また記事にするときには、リンクさせてくださいね〜。
投稿者: なっつばー   19/03/29 00:05
なっつばー様
ふき味噌は人によって作り方が違いますね。
面倒なアク抜きなんてやらなくても、油で炒めるだけでアクは抜けます。
その後、味噌とみりんを入れて和えるだけで完成です。
鰹節も入れると美味しいですね。

この作り方、ここで書きましたっけ?
自分では忘れてしまいました。
覚えてくださっていて利用していただけて嬉しいです。

長野市ではフキノトウの季節はとっくに終わりました。
でもうちのような高原地帯ではこれからです。
投稿者: ロッド   19/03/29 01:10
ふきっ玉(フキノトウ)のタイトルで書かれていますよ〜。
でもね、写真が全部消えてるんです。
レシピは分かるので使わせていただきますね。
過去記事の写真、どこに行っちゃったんでしょう?
投稿者: なっつばー   19/03/29 16:55
なっつばー様
ご不便おかけしてすみませんm(_ _)m
過去の画像は自分で消しました。先日は去年の6月を消したところです。
そうしないと新しい記事がUPできません。
容量制限が50MBと厳しいんです。
結構苦労してるんですよ (^_^;)
本当はFC2にしたいところなんですが、この業者は長年よくしてもらっているプロバイダなので義理があって利用しているんですよ。
投稿者: ロッド   19/03/29 19:19
了解です。
それなら良かったです。(*^。^*)
投稿者: なっつばー   19/03/30 01:16
コメントありがとうございました。
今日の記事で抜粋してご紹介させていただきますね〜。
投稿者: なっつばー   19/03/30 21:51
なっつばー様
ご丁寧にありがとうございます。
お役に立てて嬉しいです。
投稿者: ロッド   19/03/31 00:29


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