17/03/12 18:26

お奨めの本

前回の記事へのコメント、みなさん原発問題への関心が高かったので、お奨めの本を2冊。
・原子炉時限爆弾 ダイヤモンド社 1500円
・原子力発電で本当に私たちが知りたい120の基礎知識
                                          東京書籍 1600円

右側のは震災の前年に出た本ですが、あの原発事故を予言しているような内容で鳥肌が立ってしまいました。
左側のは2000年ですからずいぶん古い本ですが、これは第6刷2011年4月ですから、今でも入手できるかな。
どちらも図書館へ行けばあるでしょうか。

この本は素人にもわかりやすいです。
原発事故から身を守る基礎知識を身につけるには良い本だと思います。
原発に賛成する人は著者の事を「SF作家」
と言って馬鹿にしていますが、そんな事はありません。
著者は早稲田大学卒、大手メーカーの技術者、医学書の翻訳などの経歴を持つ方です。
実際に読めば、著者の見識の高さがすぐにわかります。
緻密な取材に基づいて執筆されています。

福島第一は昔からトラブルの多い原発でした。

まさに満身創痍、綱渡りのような状態で運転を続けてきたことがわかります。
昔から危険性が警告されていたのに、
こんなひどい、取り返しのつかない事になってしまって・・・残念至極です。

 

スリーマイル島の事故も、想像以上に深刻なものでした。
地震の無い国ですが、事故は起こりました。

 

柏崎刈羽は世界最大規模の原発です。これも東京電力。

中越沖地震では大事故寸前のところでした!

 

放射線量(空間線量)は外から浴びる限り、よほど強烈でない限り大した問題ではありません。つまりレントゲンやCTスキャンなどです。
しかし原発事故の場合は違います。
その放射線源が野外に放置されています。除染の効果も限定的。山林の除染は事実上不可能。
それを直接吸い込んでしまったら・・・体内被曝は危険です。
土壌や食品などを分析したときのベクレル数に注目です。
この場合には線量計で簡単に計れるγ線だけでなく、飛距離が短いα線β線も有害になります。

 

放射性物質には種類が非常に多い。
よく問題になる放射性セシウムは、半減期が約30年。
長野の山菜コシアブラが国の基準値の3倍ですから、30年後でもまだ食べられないという事です。
※コシアブラは他の植物と違ってセシウムを濃縮する特性があります。普通の野菜は大丈夫です。

海産物が一番の問題ですが、昨日の報道によると基準値が100ベクレルのところ、50ベクレル以下に減っているそうです。
ただ、魚の場合は山菜に比べて重量がありますから、食べる量コシアブラなら5gのところ魚が100gとすると、魚は3倍以上厳しく考えたほうが良い計算になります。
米なども同様で、重量のある物、たくさん食べる物は基準値を厳しく考えるべきです。
セシウム以外のデータも知りたいところで、今後も注視して行く必要があります。

※誤解を招くといけないので、追記です。(14日)
コシアブラは少しぐらいなら食べても(たぶん)大丈夫です。
基準値の半分の魚を100g食べるよりも、3倍汚染のコシアブラを5g食べるほうが安全だという話なのです。
干しシイタケやお茶なども同様。乾物や嗜好品は汚染度が高くても(比較的)安全です。

外部被曝でも基準値を上回れば当然危険です。
あまり神経質になる必要はありませんが、逆にまるで無頓着だとまずいと思います。
物によって、ちゃんと計算して自分で判断しなければいけないと思います。
体質によっても違うので、基準値も一応の目安ですし。

一般に原発は地球温暖化防止に役立つと言われていますが、
温排水による海水温上昇については計算に入っていなくて、ほとんど報道されません。
この膨大な熱量には驚いてしまいました。
海水温の上昇は気候変動に影響が大きいのです。

 

11日にはいつもの場所へ美味しい水を汲みに行きました。
通り道にある消防署には半旗が掲げられていました。

湧き水は冬でも温かいので、水辺にはもうフキノトウが出ていました。

※最新ニュース(12日夕方NHK)によると、福島県の避難者は8万人から10万人に訂正されました。
これは原発に近い双葉郡の避難者が数に入っていなかったからだそうです。
何を今さら!っていう感じですよね。もう6年もたっています。

さらに、今ひどいニュース!!
福島第一では30年前からイソコン(非常時の冷却装置)が起動しにくい設定になっていた。
いざ事故のときに経験者がいなくて、対応がきわめて難しかった。訓練も研修もされていなかった。

※追記;イソコンとは何か?何が問題だったのか?
調べてみました。
イソコンとは「非常用炉心冷却装置」「非常用復水器」

これは新しいニュースではなく、NHKが何年も前から取材してきて「福島第一原発事故七つの謎」という本まで出しています。
が、しかしNHKの見解には反論も多く、早い話が「原発事故の原因はまだよくわからない」
解明されるには、まだ何年もかかることでしょう。
新しい情報がポロポロと小出しに出て来ると思われます。

NHKスペシャルで昨夜放送されたらしいですが、YouTubeで昨年11月に見たという人がいてブログに感想を書いています。
http://ameblo.jp/7kajxzfh/entry-12216468743.html
このブログは客観的・科学的で、なかなか良いです。内容は理系でない人にはちょっと難解です。
一般に原発事故関連サイトは怪しい情報が多いので、ほとんど信用できません。カルト宗教系も多いようです。

※お詫びと訂正。
↑ご紹介したサイトですが、推奨できません。
もう一度よく読んでみたら不適切な内容でした(3月21日)


日頃から非常事態を想定した研修や訓練を十分に行っていなかったのは事実で、イソコンの正しい使い方を知っている職員がいなかったという事らしいです。
下手に使うと逆に事故を拡大してしまう危険性がある。
しかしこれは意外と単純な構造の装置で、電源が喪失した状態でも人力で操作できるようになっている。
最終的な危機管理は機械任せではなく、人間が行うのだということ。電源がないのだから当然ですよね。
しかし、マニュアルを熟知し訓練を積んだ職員がいなかったのが大問題です。

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