20/01/10 00:30

オリオン座に異変!

今オリオンが南の空高く輝いています。

しかし、左上の一番明るかった赤い星「ベテルギウス」に異変が起きています。
去年の秋から急激に暗くなり、昨年暮れには1等星から2等星に転落してしまいました。
この写真(12月29日撮影)で見ると右上のアルデバラン(おうし座)より暗く、
ベラトリックスや三ッ星などと同じぐらいの明るさになってしまいました。

今までこんな事はなく、初めての事だそうです。
このまま暗くなってしぼんでしまうのでしょうか?

この写真は2009年撮影です。
ベテルギウスが一番明るいです。

専門家によれば、
ベテルギウスは超巨星なので大変不安定な状態で、もう寿命を終える寸前。
最後には大爆発を起こし超新星になって最後の輝きを放ち、わずかな期間で消滅してしまうのだそうです。
ベテルギウスまでの距離は430光年。
つまり今見ている光は430年前のものですから、今はもうベテルギウスは存在しないのかもしれません。

超新星爆発のエネルギーはすさまじいもので、
1054年に日本でも記録が残っている「客星」はおうし座に現れ、金星のような明るさになり1ヵ月間昼でも見えたそうです。
今は同じ場所に残骸になった「かに星雲」がボンヤリと見られます。
場所はベテルギウスの上の方、おうし座とオリオン座の中間あたりです。望遠鏡でないと見えません。

これは7200光年ですからすごく遠いですが、もし430光年のベテルギウスが爆発したら!?大変な事になりそうです。
満月のような明るさに輝き、オゾン層が破壊されるという説もありますが、逆に大した影響ないという説もあります。
いずれにしても昼でも見えるほど明るく輝くことはたしかです。
その輝きは長くは続きません。

この図は子供の頃買ってもらった図鑑、星の大きさの比較が面白いです。
太陽は地球の109倍あって、アルデバランは太陽の38倍、ベテルギウスは太陽の1000倍の大きさです!
この図の中のぎょしゃ座エプシロン星はベテルギウスの3倍ですが、最新の情報では普通の星ではなくブラックホールのような物だとわかって、この図は間違い。
ですが他にも同じような巨大な星がいくつかあります。
太陽は平均的な大きさの星で寿命は100億年ですが、
超巨星は燃料を浪費してしまって短命なのです。
ベテルギウスは太陽より若い星ですが、質量が太陽の20倍なので寿命が短い計算になります。
質量が20倍だが直径は1000倍もある。つまり希薄なガスなんです。中心部だけが強く圧縮され強い光を放っています。

このまま暗くなって行って、その後ある日突然明るく輝いて消滅してしまうのか?
それともまた復活して元の状態に戻るのか?誰にもわかりません。
皆さんもオリオン座が見えたらベテルギウスと他の星の明るさを比べてみてください。
都会の空でも良く見えます。

 

さてお待ちかねトラちゃん登場です(=^・^=)
冬本番になり、お留守番には湯たんぽを用意してあげます。
可哀想なので滅多にお留守番はさせないのですが。

朝用意した湯たんぽは夕方になってもお風呂と同じぐらいの温度です。
まる一日なんとかなります。
低温やけどの危険があるので、布を何重にも巻いて布団の下に入れて出かけますが、帰宅後に出してやりました。
ちょうど良い暖かさなので頬ずりしています。

ストーブの上で沸かしたお湯を使っています。
ストーブを消した後も熱を保存できる湯たんぽはエコですね。
電気器具と違って電磁波を出さないので健康的です。
(定かではありませんが、いろんな説があります)

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19/12/27 06:02

猫サンタが来た^^¥

最近ネタ切れ気味だったんですが、
急に間に合わないラッシュになりました。
ですが週一のペースを崩さずに、先送りしながらボチボチ行きたいと思います。
よろしくおつきあいお願いします。

まず季節の話題から。
23日には10cmの積雪があり、24日も雪。
ホワイトクリスマスになりました。
この程度なら雪かきの必要がないので気分も明るいです。

21日朝に撮影した雪の結晶です。
氷の上のも美しい。

猫サンタのサクラちゃんからプレゼントが届きました!
サクラちゃんの命日12月19日に、普段行かないリサイクルショップへ行ってみたんです。

えっ(@_@;)1600円!? 16,000円の間違いじゃない?
レジへ行くまで不安でしたが、本当に1600円でした。
黒い小さいのは900円。

下の小さい黒いのは、今はないエイコーというメーカーの製品で野鳥観察用の地上望遠鏡。昭和45年頃の大変珍しい品物で高級品です。
3000円ぐらいでも売れるはず。
両方まとめて買ってしまいました。

大きいほうは昔いた会社の製品です。
クリスマスにお似合いのオメデタイ色だと思います。
自社製品は仕事の苦労を思い出すので嫌なんですが、あれから何十年もたったので懐かしくなって買いました。
さすがに良くできています。85年製。業界をリードし新時代を開拓した製品でした。

これの開発段階では私も参加し、スーパーポラリスという名前は皆の投票で決めました。
台湾へ輸出されたら直訳で「超北極星」になっていました(笑)
欧米へも大量に輸出されました。輸出仕様は色が黒で高級感がありました。

しかしブームは去り今は販売数激減で、昔競い合っていたライバル会社はほとんど廃業してしまい、今はビクセンの一人勝ちという状態になりました。

これはメーカー希望小売価格96,000円を64,800円で販売できるように企画されました。
それだけ値引きしても小売店には十分な利益が残るので喜ばれました。

基本性能は高級品と同じ。付属品を少なくしたり工夫を凝らして低価格を実現しました。
買ってくださったお客様はもとより、各方面に利益をもたらし社会貢献できたと思います。
大好評で大量に売れたので中古市場では安価です。
それにしても1600円は安すぎ。8000円ぐらいが相場だと思います。
これは新品同様で傷ひとつない美品です。

この付属品だけでも十分1600円の価値があります。
とにかく天から降って来たような素晴らしい掘り出し物でした。

サクラちゃんは飼い主に似て望遠鏡遊びが好きでした。
部品をコロコロ転がして座布団の下に隠してしまうんです(笑)

Vixenという社名ですが、69年の天文雑誌に解説がありました。
1822年アメリカの詩人モーアによる、サンタのそりを引く8頭のトナカイのうち1頭の名前だそうです。
やはりクリスマスにお似合いですね。

左は大阪のカメラ店へ応援販売に行ったときの写真。
右は休日に皆で八ヶ岳高原へ星を見に行ったときの写真です。
右端に写っている人が、この望遠鏡の生みの親(設計者)です。
若い人が多くて楽しい会社でした。

次回は1月3日になります。
皆様、良いお年をどうぞ。

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19/06/14 03:15

ブラックホール

シジュウカラの雛は元気に育っている様子ですが、巣立ちはまだです。


少し前の話ですが、ブラックホールを直接観測に成功!と話題になりましたね。
昔々の天文雑誌に掲載されていたこのイラスト、結構な傑作です。

ブラックホールはその強い引力で、光さえも吸い込んでしまう。
それで真っ黒なので見えないわけですが、
周囲の星の状態を観測することによって、存在が推定される場所がたくさんあります。
何百光年という大きなスケールの現象なので、
昔SFにあった「地球や太陽の近くに小さなブラックホールが突然現る!?」
などという心配はないので、ご安心ください。

ブラックホールが観測されたという、
その話題の天体M87を撮影してみました。
場所はおとめ座の上の方です。
明るいのですぐ見つかりました。
中央の丸いぼやけた星がM87です。
右側のほうにも子分のようなのが2個見えています。
何も面白くありませんね。
小さい望遠鏡でも見えますが、渦を巻いているわけでもなく、ただ丸くぼんやり見えるだけです。

ここに掲載した写真はすべて自分で撮影したものです。
難しい撮影機材も使こなせるようになってきて、面白い写真が次々と撮れるようになり、楽しいです。
昔フィルムの時代にも撮ったことがありましたが、こんなに撮れるなんて当時からすると夢のようです。
ちなみに、デジカメは10年以上も前の物ですし、天体望遠鏡も古い物なので、お金はかかっていません。

今後ますます楽しみが増えました。
5月は星が見える夜が多くて収穫が多かったです。

「ウルトラマンの故郷」とされているのはM78星雲ですが、
台本の誤植でM87だったはずがM78になってしまい、「マアいいか」ということでそのままGOになったのだそうです。
M78星雲はオリオン座に実在し暗いぼんやりしたガス星雲で、これもあまり面白くない天体です。
M78には宇宙人は住めそうにないですが、M87ならばたぶんいるのではないか、と思います。

M87ですが、この天体は強い電波を放っており、我々の銀河系に比べるとずっと大きい巨大な天体です。
それで中心部では猛烈な活動(爆発・収縮)があるらしく、すべてが潰されてしまって巨大ブラックホールができたとのこと。
無限に潰れて行って、すべての物を吸い込んでそれが永遠に続くのだろうか?
吸い込まれた物質(星々)の出口はないのだろうか?
わかりませんねぇ。
粉々に潰されてしまって、高熱で融けて、また新しい星が生まれるのだという話もあります。

丸いM87の本体から尻尾のようなジェットが出た写真を見たことがありますが、ブラックホールから吐き出された物質かもしれません。
いや、逆に吸い込まれて行く物質かもしれません。
残念ながら私の写真には写っていません。

M87は巨大なのでブラックホールが最初に観測できたわけですが、
他にも似たような天体はたくさんあります。
どれもこれも、中心部にはブラックホールがあるのではないかと推測されています。

春の空には面白い天体(銀河)がたくさんあります。
これらは何千万光年の彼方にあり、
それでも大きく見えるのですから、実際の大きさは巨大です。
直径が10万光年以上もあります。
この中には太陽や地球のような天体が無数にあり、宇宙人は必ずいるはずです。

黒目銀河と呼ばれるM64です。
初めて撮影に成功しました。
黒い部分がクセモノですね。
暗黒星雲と呼ばれるガス星雲で、背後からの光をさえぎっています。
何万光年という規模です。
この中にもブラックホールがあるのでしょうか。

左上のM82銀河ですが、中央部がくびれたようになっています。
大爆発が起きているらしく、たぶんブラックホールがあるでしょう。
赤外線で撮ったという大爆発の写真を、どこかの本で見た記憶があります。
右下はM81です。場所は北斗七星のひしゃくの左下あたりで、この2つは明るいので澄んだ空なら小さな双眼鏡でも見えます。

形が美しいやまねこ座のNGC2683(左)
おとめ座のソンブレロ銀河(右)

しし座の棒渦巻状銀河NGC2903

しし座の銀河団
こういうのが、それこそ無数にあります!

 

ピンクのレンゲツツジです。
右上にUPしたのはタニウツギです。
私の故郷では見られませんでした。日本海側の山地にしかないそうです。
大阪から来た人が喜んで庭に植えていました。

庭の小さな池にモリアオガエルが産卵しました。
木の枝に産み付けて、オタマジャクシになると池に落ちるようになっています。
嬉しいことに毎年来てくれます。
でもヒキガエルは今年は来ませんでした。
親ガエルが死に絶えてしまったのかもしれません。

梅雨の合間にトラちゃん、お外でくつろいでいます。
この手は何?お医者さんの聴診器みたいだ。
病気があるかないか、診察してくれるのかな?

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19/02/08 00:57

シュミットカメラ

まず写真をご覧ください。
今回はちょっと難しい内容もあるので、写真だけ見ていただければ、と思います。
とにかくこんなに撮れたのは初めてです。

オリオン座の大星雲

アンドロメダ座大星雲

ペルセウス座の二重星団

撮影は氷点下10度の中、長時間頑張りました。
三脚が雪にズブズブ沈んで行ってしまうので、セッティングが狂って苦労しました。

こちらは「カニ星雲」
平安時代に超新星が爆発した後に残されたガス星雲です。
カニというよりも佐渡ヶ島のような形に見えますね。もっと大きな望遠鏡で撮影するとカニのような形に写ります。
距離は7000光年。
この超新星は日本では「客星」として記録があります。昼でも見えるほど明るかったとか。

左が普通の反射望遠鏡で撮影、右はそれを改良したシュミットカメラでの撮影です。
かに星雲は写野の中心なのでどちらも良く写っていますが、左は端のほう(右側)の星がピンボケで長く伸びています。しかし右は全面シャープな点像に写っています。

こちらはプレアデス星団の写真から写野の一番隅の角の所をトリミングしました。
左側は普通の反射望遠鏡で撮影。星がピンボケの三角形になっています。
右側はシュミットカメラで撮った物。
少し暗いですが全面均一な丸い点になっています。
広い範囲に均一でシャープな画像、というのがシュミットカメラの特長です。
少し暗くなるのは、露出時間を延長すれば簡単に解決できます。

左のが今回の撮影に使用した機材。
厚紙の簡単な工作で、ちょっとした仕掛けを作って取り付けただけで劇的に改良されました。
正式名「レンズレスシュミットカメラ」です。

本式のシュミットカメラは、特殊なレンズ(シュミットレンズ)を使用するので高価ですし、市販品はほとんどありません。
この写真は1948年にアメリカで作られた口径122cmの物です。日本には国立天文台木曽観測所に105cmの物があります。

 

しかしレンズは省略しても一応実用レベルの性能になるんですよ。
一般観賞用の写真を撮るぐらいなら十分な性能です。
普通の反射望遠鏡の筒の長さを2倍にして、先端にドーナツ板(絞り)をはめ込むだけなので簡単。
(作例は主鏡の口径11cmで絞りは9cm)
不思議ですね。もちろん専用のレンズを使えば性能は完全無欠となります。
これを発明したシュミットさんは、とても頭の良い人だと思います。
頭の良い人は難しい事をごちゃごちゃ言わずに、シンプルに物を考えますね。
広い範囲のきわめて解像度の良い写真が撮れる、画期的な発明でした。
天文機材の分野では20世紀最大の発明と言われています。
今日でも最先端で活用され、多くの新天体が発見されています。

 

明治時代の人で、昭和初期まで活躍されました。
これが彼の作業場。
大きな反射鏡を2枚同時に製作しています。
私もこんな事をやってみたい。
天文台向けの大型望遠鏡を多数製作し、その優秀性が高く評価されました。
子供の頃に事故で片腕を失ってしまい、片腕ですべての作業をこなし「片腕の魔術師」と言われました。
助手を雇うことはあまり好まず、ほとんど1人で製作したらしいです。
そのため彼のノウハウは秘密のベールに包まれていました。
ドイツの人ですが、出身はエストニアです。
エストニアってどこ?
知らなかったので地図を見ました。
旧ソ連から独立したバルト三国ですね。
フィンランドの首都ヘルシンキの対岸です。
シュミットさんが生まれたのは離島で、そこではスウェーデン語だったそうですが、シュミット家ではドイツ語だったそうです。
北欧は複雑ですね。

古い歴史のある発明ですが、
こんな簡単な物では、どうせダメだろう・・・
皆さんそう思うのか、アマチュア天文家が実用化して使っている例はほとんどありません。
ネット検索してみたら、ちゃんとした物は2件だけ。
しかも本格的に写真撮影に使った例は1件だけでした。
この方は知り合いで、何度かお会いしたことがあります。何でも作ってしまうすごい人です!しかも有名企業の要職で超多忙でした。
私より年上なので今はもう退職され、趣味と実益をという事で個人ブランドの小さな光学メーカーを起業されました!

日本中で2件だけというのは、気分が良いですね。
ですが、ネット上に公表しないだけで実用化している人は他に何人かいると思います。

私も10年前にちょっと実験してみただけで、その後は本気で作る気にならずお蔵入り。
今回はマジメに作って写真も撮ってみました。

そしたら満足いく結果が得られ、将来への希望がふくらんできて、とても楽しくなりました。
もっと改良できそうだし、良い写真がどんどん撮れそうです。
今後にご期待ください。

安いからダメだろう・・・
簡単だからダメだろう・・・
そういう先入観がいけないんですよね。

製作費用は、中古の安物望遠鏡を元に改造したので、たったの1000円でした!
しかし性能は20万円の大口径カメラレンズと同等です。
これはもう、楽しくてたまりません。

他にも隠し玉があります。中学生の頃から温めていたアイデアですが、材料は揃っているのでこれから着手します。
これもたぶん日本で一台か二台か・・・です。

こういった話題は天文趣味のサイトへ投稿すれば良いのでしょうけど、この分野日本では高齢化が著しく、私など一番若いほうです。
だから硬直化していて活気がない。どこのサイトも面白くない。
中国やベトナムなどへ行けば、若い人が多くて活気があって面白いかもしれませんね。

私はパソコンITや電気系が苦手なので、今後のテーマは”アナログ回帰”です。
たとえば「江戸の伝統工芸」のような古い技術でも、まだまだ多くの可能性が残されていると思います。
たとえば前回ご紹介したTさんが作る籠もそうです。
天体望遠鏡も古風な発想でも、まだまだ改良できると思います。

今回のは猫界の天文学者、トラ教授のご指導により完成しました(笑)

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18/12/14 00:25

彗星接近中!

一気に気候が変わり、外は雪と氷の世界となりました。
この1週間はずいぶん長く感じました。
皆さんはいかがでしたか?
少し早く更新しようかと思いましたが、規則正しく1週間おきが良いと思うので、今後もそういう方針で行きたいと思います。

ウィルタネン彗星が地球に大接近しています。
夕方の空高く、肉眼でもかすかに見えています。
この写真は12月8日22時53分撮影です。
青緑色が神秘的ですね。これを「翡翠色」と表現する人がいます。彗星特有の色です。
肉眼で見える彗星が来るのは、3年に1回ぐらいでしょうか。
久しぶりの感動です!

ちょうど今ふたご座流星群の時季なので、空を見上げているとシュッシュ!と頻繁に流星が飛び交います。
明るい流星が飛ぶと、ドキッとしますね。

※流星が飛ぶとき「シュッ!」
という音が聞こえることがあります。私は実際に聞いたことがあります。
音の速度は光よりもずっと遅いので、同時に聞こえるはずはないのですが、同時に聞こえました。
天文雑誌にもこの事が書かれていましたが、音が聞こえるメカニズムは謎です。
音ではない何らかの衝撃波のようなものが、鼓膜を震わせるのかもしれません。

話が横道にそれました。
ウィルタネン彗星ですが、北方向へ毎日少しずつ移動し、くじら座からおうし座へ。
最接近は12月16日です。
その頃には「すばる」のすぐ近くに見える予報です。
クリスマスの頃にはぎょしゃ座にいます。

こちらは、上の写真の前日です。
とりあえず「証拠写真」程度。
ちゃんとした機材の準備が間に合わなかったので、望遠鏡の上にカメラを搭載してパチリ。
簡単に撮れたので、翌日は本格的な機材を準備して撮影しました。

使った機材です。
左が最初の日でお手軽な方式、右が本格的な機材です。

この彗星は肉眼で見えるとは言っても、カメラでは見つけることのできない暗さなので、
望遠鏡とカメラを正確に同じ方向に向けて調整しておいて、望遠鏡で彗星を見つけて、それからシャッターを切りました。(左側の機材)
なかなか難しいんですよね。

一番上の写真はモーターで星の動きを追尾できる装置を、ちゃんと調整しておいて追尾しながら撮影しました。(右側の機材)
複雑なシステムで、使いこなすのが大変です。

500mmF4.5という大口径の反射式超望遠を使ったので、大きく鮮明に撮ることができました。
ピント合わせも難しかった。オートフォーカスなんて絶対無理!
天体の撮影はなかなか大変ですが、うまく撮れたときの喜びは格別です。

こちらは「すばる」
西洋名プレアデス星団です。
同じ機材で撮影しました。
青白い星の集団で、これらは誕生して間もない若い星だとされています。
明るい星の周囲にガス星雲がかすかに見えています。
元々はガス星雲が凝縮して星が生まれたと言われています。
私は子供の頃は、すばるを北斗七星と勘違いしていました。
小さいですがひしゃく形をしていますからね。
本物の北斗七星は、あまりにもスケールが大きくてわかりませんでした。
すばるを天体望遠鏡で初めて見たときには、肉眼で見えない星が何十個も見えたので感激しました。

ところで、彗星の何が面白いかというと、
地球に生命が誕生したのは彗星の衝突がきっかけ、という説が有力だからです。
彗星は「汚れた雪だるま」のような物と言われ、氷の塊なので水なんですよね。生命の誕生に必要ないろんな成分も含んでいます。

彗星は太陽の熱でガス状になって膨張するので大きく見えますが、実はごく小さい天体で、何百何千と無数にあって太陽の周囲を回っています。
確率的に地球に衝突するケースも多いでしょう。
太陽系の外から飛んで来て、通過して行ってしまう(二度と帰って来ない)彗星も多くあります。

新彗星には第一発見者から3番目までの人の名前がつきます。
この彗星はアメリカのウィルタネンという人が1948年に発見し、以後5年ごとに帰って来ていましたが、
今回は地球との位置関係がとても良く、肉眼でも見える明るさになりました。

昔は多くのアマチュア天文家が彗星を発見しましたが、今はロボット天文台が活躍していて、ドンドンと機械的に発見するので、アマチュアの活躍の場は少なくなってしまいました。
ロボットが発見した彗星には、その天文台の名前が付いています。
先日は珍しく日本人の藤川さんと岩本さんが新彗星を発見しましたが、太陽にごく近い大変見づらい位置にあって、しかも暗いので私はまだ見ることができません。
どんどん条件が悪化しているので、たぶんもう無理でしょう。
日本人が発見した彗星を見ることができなくて、とても残念です。

さて、この彗星が来る直前の事、
いつも行くリサイクルショップで、とてもラッキーな事がありました!
上の望遠鏡はそのとき買った物なんです。
三脚は別で本体だけなんですが、なんと
カツ丼1食分のお値段でした^^¥

いくら安くてもヘンな物は買いませんが、これは昭和の昔の名品、お宝級でした!
店員は知識がなくて価値がわからず、単に古いからという理由で安値を付けたのでしょう。
もちろんネットで中古相場を調べるでしょうが、商品知識がないためにちゃんとした検索ができなかったのだと思います。

昔の資料を引っ張り出して調べてみました。
昭和50年頃の資料によれば、
本体23000円
ファインダー3800円
天頂プリズム4500円
接眼レンズ2個はそれぞれ
5000円と4000円
鏡筒バンド2500円
合計で42800円。
40年以上前の貨幣価値ですから、これは大変な金額です。
付属していた2個の接眼レンズのうち1個は今まで見たことがないレア物で性能も良く、棚からボタ餅、柳の下にドジョウが二匹でした。

中古品のお値段は通常「古半値の5割引き」
と言われ、つまり新品のときの4分の1ですから、1万円はするはずです。
ネットで調べた相場はもう少し安くて5000円程度でしたが、これは付属品なし本体のみなので、全部セットなら8000円ぐらいかな。
しかもキズひとつない綺麗な品物でした。
ピカピカに磨いてやりました。

ネットでこれの評価を調べてみたら、大変な高評価で、私が入手した物も期待以上に素晴らしい性能です!!
しかも発売当初の初期型なので、外観がレトロ(黒い部分は渋いチリメン塗装)で作りも丁寧です。
昔の職人さんは良い仕事をしていました。

クリスマス前に嬉しいプレゼントでした。
年に1回ぐらいですが、掘り出し物があるんですよ。
しかし今回のは数年ぶりの良い品物でした。

この望遠鏡、筒が短く視野が広く明るいので、彗星を見るのには最適です。
オリオン座の三ッ星が全部視野に入るし、すばるなんか素晴らしく綺麗に見えます。

オリオンの三ッ星は、こんな感じに見えます。
下の方に見えるのはオリオン座大星雲です。
ちなみに、ウルトラマンの故郷とされているM78星雲は三ッ星の左上にあって、この望遠鏡で良く見えます。

望遠鏡は他にも何台か持っていますが、今後はこれが第一線で活躍します。
単なるコレクションではなくて、実用品です。使ってやらないと可哀想。
一生大切に愛用したいと思います。

 

この後、お祝い(?)に道の駅でソースカツ丼を食べました。
美味しいソースカツ丼に具だくさんの味噌汁が付いて、望遠鏡とほぼ同じお値段でした(笑)

トラちゃんも子供の頃は天文学者志望でした。
にゃんこ大学の天文学科を受験する予定でしたが、
当日の朝、寝坊してしまい・・・
やっぱりねぇ(笑)

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