17/02/05 22:25
冬の里山歩き
夏では考えられない、時間の空いた日曜日。
今度ヒマができたら・・・なんて考えていたこともいくつかあったが、いざ時間が空いてみてもそんなズクは出ない。
ふと山を見て、あ、立山登ってみるか!
曇り空で少し緩んでいるけれど、まあいいや。
スノーシューを持ち出した。
立山は西と東とのいわゆる双耳峰であるが、ピークは西側の矢印のあたり。938m。
ちなみにわが家は730m。
冬山らしい幾多の動物たちの足跡が野山にアートを描く。
あれ、意外と二本足の足跡も。こんなとこ歩く人いるんだ。
平均斜度30〜40度?と思われる急斜面を登る。まだ全総雪崩の危険はなさそうだ。
天気は緩んでいるが意外とパウダースノー。しかもがぶらない(沈まない)。ところにより表面が凍ってカチカチだったりする。
急登を振り返って見る。
スノーシューってスグレモノ♪ 急斜面でも深雪でも足が前に出る。
途中、振り返ればわが家がよく見える。家からも見えるんだから当たり前か。
雪庇が見えた。尾根だ。
木が多いので雪崩の心配は全くしてない。
稜線到着。向こうに見えるのは東側のピーク。
ここから直接ピークを狙うのは急すぎるので車道を行く。急がばまわれ。
車道は今登ってきたのとは反対側にある。
ピークが見えた!
到着!
頂上にはいくつもアンテナが立っている。これはNHKのアンテナ。
立山は小谷村の中央に位置し、低山とはいえ独立峰なので電波が設置しやすいのだろう。
ただ低山だけに木々が多く、せっかくの位置取りではありながら景観は望めない。
さあ帰るか。
登りは1時間余りかかったけど下りは30分もかからず帰れるだろう。帰って別府大分マラソンを見たい。
ちょっと近道。落ちてしまった。
帰りは快適に尻ぞり(ケツゾリ)。シュプールはおれのケツの幅。
そして12時ちょうど、帰宅。おもしろかった。
1263040
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16/10/21 00:15
火打山
今年の秋は天気が悪い。
毎日毎日雨ばかり。稲刈りも10月に入って終わらないところがかなりある。
ようやく晴れた15日、山へ行くことにした。
しかし前日は吹奏楽の練習、翌日は大町アルプスマラソン、更に午後はしろうま音楽祭という日程。
時間的にも体力的にも無理をする余裕はない。
アルプスは無理と判断し、しばらく前から乙見峠が通れるようになったので登山道へのアクセスが近い火打山へ行くことにした。
そして余裕があれば妙高への縦走も。
朝6時。家から見える風景は絶好の登山日和。
アルプスの方がいいな・・・なんて未練たらしく思う。
家から車で数分、峠を越えると遠く火打が見える。このきれいなピラミッド型はどこからでもよく見える。
小谷温泉を過ぎて乙見峠近く。右に大渚山の夜が明けた。遠く北アルプスは北の白馬乗鞍岳から爺ヶ岳までがはっきりと見える。
峠を越えてしばらく下るとやがて見える火打山の秀麗な姿。
笹ヶ峰登山口。7:30出発。
しばらくはなだらかな木道が続く。
時間はない。最初からとばしていく。
途中渡る清流。
9:30、森林の急登を脱して高谷池付近。一気に眺望が開ける。
天狗の庭。うまく鏡になる池があった♪
この辺は高谷池から続く水たまりのような池がいっぱい、歩けるのは木道の上だけ。
日陰には前日降った初雪がまだ解けないで残る。
道は木道以外はぐちゃぐちゃの泥が多い。滑るし濡れる。ゴアテの靴でよかった。
あと一息!
登り切らないうちにひょこっと見えるピーク。着いた!
火打山 2461m。笹平から約3時間。CT4:45。まあこんなもんか。
さすが、どこからでも見える独立峰。365度が見渡せる。ここから見えないところは日本にはきっとない。
すぐそばに焼山の噴火口。近い!首を伸ばせばタバコに火を点けられそう。
焼山から左に雨飾山、金山、天狗原山と続く。一番近く見える尾根が影火打というのかな。
自分の判断だけど、おそらく間違いあるまい。
里山はちょっと自信ないけど、こんなもんじゃないかな。
鹿島と爺の間に見えるピークはどこだろ?針の木あたりか?
妙高山は外輪山に囲まれているけど、この角度から見えるのはたぶん三田原山。
一番大きく見えていた高妻を撮ってなかった(+_+)
東側。妙高市かな。
北側。左が糸魚川市街、右の川は早川と思われる。そうすると奥の険しい山は烏帽子岳、か。
眺望を堪能して下る。目指すは妙高、遠く感じる。。。
悪路に目を奪われていたら頭にゴキッて。(*´Д`) 灌木地帯でもヘルメットがいるか。
あれは?珍しい形の建物。見て宮沢賢治の「注文の多い料理店」を思い浮かべた。
行ってみたらここが妙高と笹ヶ峰への分岐点となる黒沢ヒュッテ。ここで12時過ぎ、休憩。
ここはけっこう登山者が大勢休んでいたので、妙高までの時間をきいてみた。
その方は丁寧に地図を出して説明してくれ、ここから妙高往復は順調でも4時間、5時間かかるかもしれないので泊まらなければ無理だと教えてくれた。
正直、足には自信があったし防寒着やライトも持っていたので迷ったが、明日の予定もあり自分の年齢もありで下山に決めた。
下山はこんな景色の中を小走り♪
今回の紅葉はこの程度。1週間早かったか。
今年はずいぶん紅葉が遅い。
2:23無事下山。
着いたら疲れて、乗ってきた軽トラの荷台で昼寝zzz
妙高行ってたら、黒沢ヒュッテからたとえ往復3時間で行けたにしても、下山して5:30。暗くなってしまう。
何かあってもここは灌木地帯、夜が明けてもヘリは飛ばない。それ以前にケータイが通じない。
何かあったら・・・そう、山へ行くときはその最低限を考える。
自分なりに考えて、どこの山へ行くにも備えるものは、空腹、衣類、風雨防止、通信、怪我、保険、かな。
それに加えて「勇退」。これができずに山をかっ飛ばしてはいけないと自己を戒める。
一番大事なことは無事で帰ることである。
また来る。今度は妙高へ。
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16/09/19 20:59
唐松〜五竜岳
今年初めての山行。
夏の間はなかなか時間が取れないため、秋になる。
折からの山ブーム、週末や休日はどこの山も人だらけ。そこで先週木曜日、好天を予想して休みをもらう。
今回はトレランもどきではなく、「登山」の予定。昨年買ったきりしまってあったトレッキングシューズのデビュー戦。
実はヒモの結び方も知らないのだが、とりあえず足首は自由に動いた方がいいなってことで(^^;)
今回は唐松〜五龍へ行く計画、とはいってもろくにコースタイムも調べず、ゴンドラやリフトを使えば行けるだろうという楽観的な計画。
天気も、予報を見てこの日は晴れるがほかの日は曇りと賭けて出発!
朝一、八方からゴンドラ・リフトを乗り継ぎ、八方池山荘で登山者カードを提出し、8:50スタート!
扇雪渓。夏は多くの人がここの雪で休んだり遊んだりするのだが、今日は雪も人もいない。
ここだ!
3年前、足を傷めた場所。歩いている人の少し上あたり。
全く危くも険しくもないところ。しかし、危険はどこにでもあるもの。
その時の様子はこちら。
登山道はこんな風に手間暇かけて整備してある所が多い。ありがとうございます。
唐松岳到着!2時間弱。
結局フルパワーで登ってきてしまった。
イワヒバリ!出迎えごくろう!( `ー´)ノ
しかし、雲は晴れない。。。
唐松山荘方面。天空の城!
不帰方面。白馬も見えず・・・
でも剱は少しだけ愛想を見せてくれた。
唐松岳を振り返る。
そして五竜への道をたどる。
すぐに牛首の鎖場がある。ここは下り。
どこを行けばいいのかよくわからない岩場。高くて怖い!ここに入ったことをちょび後悔。
霧があってよかった。見えたらビビッて動けなくなる。
下る下る、どんどん下る。せっかく登ったのに500mも下ってしまった。
そして登る上る、どんどん登る。
遠見尾根との分岐付近から今来た道を振り返る。
尾根の少し下、ややトラバース気味に上ってくる。
そして眼下、五竜山荘が見えた。意外と近い。
山荘を通り過ぎて五竜岳に向かう。
あの男性的な雄大な山が目の前にあるのに、見えないというのが何とも悔しい。
でも見えなくても山にいれば山でしか味わえない感覚がある。
山荘から30分ほど、頂上直下の岩場。
これは怖い!さっきの牛首よりも怖い。慎重に、慎重に。
ここは鹿島槍との分岐点。ここを右に進めば鹿島槍方面に向かう。
ここで会った男性と撮影交換。もう1枚、今度は私が・・・などとお決まりの撮影交換だが、後で考えてみたらこの人日本語じゃなかったな。
さあ、頂上だ。ここはギザギザの岩場だけど水平に行ける。
五竜岳頂上。風なく、気温も快適、ただ雲の中。
EPSONのランニングウォッチ、高度もなかなか正確である。
五竜からの下り、唐松がちょっと見えた。
いま登った五竜岳を振り返る。
また来ることはあるかな。。。
五竜山荘前でくつろいでいた泊まり組としばし情報交換。
さあ、急がなきゃ。テレキャビンに間に合わなくなる。
遠見尾根、遠い!こんなに遠かったのか。
しかも階段の多いこと、それに下りなのに上り坂が多い。ちょっと調査不足だったか。
とにかくテレキャビンにはなんとか間に合って下山〜♪
なるほど、こりゃ遠見尾根は遠いわ。
やっぱりいつかもう一度。
こんな絶景コースでただ雲の中、なんて納得できないっ!
今度は、遠見から登って鹿島、爺と縦走だ!まあ日帰りじゃ無理か。
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16/05/03 22:47
六左エ門古道その3
さて第3ステージは再び急登。
ちょっと長くなるが、これでシリーズラスト。
必死の渡河のあとは次の尾根越え、赤丸で昼食をとり、14kmの青丸で次の渡河。
鋸山。この山が我々のアップダウンをずっと見下している。
雨飾山。しかしこれが実は雨飾山ではなかった。最後にこの壁を登ることになる。
昼食。このあとはすぐにまた川まで降りる。
これが第4ステージ。
木につかまりながらなんとか降りてきたが、もう少しというところで斜面が切れ落ちて降りられなくなった。
またまたロープの登場。怖い!
第5ステージ。
海川南側支流を渡る。渡るというよりももう少し下流からでないと登れるところがなかったので、下流へ移動する。川を渡る人、岸にしがみついて移動する人、いずれも必死。川幅は狭いが、流れはかなりきつい。
そしてここからは今までで一番の急登。
二つ目の青丸が茂倉尾根合流点。三つ目の青丸が雨飾山笹平。
画像ではわかりにくいが、手を使わなければ登れない急登。しかもこの木をよけながら、両側に切れ落ちている痩せ尾根は恐怖感を誘う。
疲れから、すでに開き直って「矢でも鉄砲でも持って来い」なのだが恐怖感だけはどうしようもない。
疲れから体がバランスを失うのが怖い。
第6ステージの急登をクリアし、ようやく着いた茂倉尾根。
目前に雨飾山が迫る。さっきまで雨飾山だと思っていたのは実は笹平下の稜線であったと初めて知った。
この時点で午後4時。電話が通じないため連絡が取れずにいたが、この尾根に来れば下から双眼鏡等使えば見えるはず。
道を知らない自分はあとは下れば帰れるものと思っていた。
見慣れた小谷の山々が目の前に広がる。
中央に大渚山、その左奥に岩戸山、その左は奥西、東、黒鼻の小谷三山。
雨飾山北斜面。ここを登って雨飾の登山道にアクセスしなければ帰れないと。
不可能だと思った。もう体は疲れ切っている。この時点で午後4時30分。
登る。ゆっくりゆっくりと。
午後5時30分、やっと着いた!笹平。長い登りだった。
あとは下るだけ、今度こそ下るだけ。
でもこんなときこそ気合いを入れないと、下りで失敗すれば命にかかわる。しかも雪の上。
荒菅沢まで降りてきた。すでにあたりは真っ暗。
上に後続のライトが見える。
ここからさらに長い道を下ってキャンプ場についたのは午後8時。
迎えの車が列をなして待っていた。
帰ってきた!よく無事で帰ってきたものだ。
ゲームオーバーにならなくてよかった。
しばらく山は行く気にならないな。。。
貴重な体験をさせてもらった。こんな体験は一生に一度にしたいもの。
連れて行ってくれた皆さん、無事帰らせてくれたことに心から感謝します。
ー 終わり −
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16/05/02 07:31
六左エ門古道その2.
さて第1ステージを難なくクリアした後は谷下り。
海川の北側の支流への急傾斜を下る。
上の青丸が第1のピーク、下の青丸が川。
下りは(上りも)かなりの急傾斜。
雪が厚くて下が保証されていれば滑りながら降りても行けるんだろうが、沢の上の薄い雪はどこに落とし穴があるかもわからず、雪の切れ間が落ち込んでいたりするので慎重に下る。
正面左は雨飾山、右が鋸岳、中央奥に白馬連峰が見えている。
乗鞍から白馬を狙って撮ってみた♪
沢を下った後はヌケッコケ(地滑り跡)を川まで下る。
立っていられない急傾斜のため、つかまる木のないところはロープに頼る。転倒でもすれば数百メートルを一気に行ってしまう。
こういう場所にはウトブキがある。立っているだけでズルズルと落ちていく斜面で真剣にウトブキを採る人も。
自分は数本採って食べただけ。ウトブキは生でもうまい。
この少し下で転落事故発生。
一人が3mほどの切れ落ちたところを転落、そこで止まったからよかったが頭が血だらけ。自分が包帯を持っていたので提供し、慣れた人が手当てして難なきを得た。
この木を!
なにをしているのかと思えばこの木を引きずり降ろして川に橋を架ける考え。
残念ながら重くて動かなかった。。。
そして川は・・・
なかなかの激流、先に渡った人がロープを張ってくれ、それを頼りに裸足になって渡る。
冷たい!怖い!
転んでも流されることはないだろうが、ずぶ濡れであと何時間も歩かなくては生きて帰れない。絶対に転んではいけないのである。
そうして第2ステージ難ありでクリア。
まだまだ先は長い。ゲームオーバーになったらどうしよう・・・本気でそう思った。
ー 続く −
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