12/03/12 22:51
京都マラソンで
京都マラソン。
実に京都名所巡り、と思われるコース設定。
スタート前。整列がまもなく終わろうとしている。
スタート直前に場内アナウンス。
「脱帽の上、ご起立願います。」
この日は東北太平洋沖地震の≪命日≫。会場全体で黙祷をささげた。
そしてスタート。
まず車いすが、5分おいてランナーがスタートした。
テレビでは何度も見た都大路の競技場、そのトラック〜石畳を蹴ってフルマラソンに挑戦するのは一昨年の長野マラソン以来かな。
ゆっくりゆっくりと、とばすな、とばすなと念じながらではあるが、15,000人規模は抜かそうと思えばスラロームでいくしかしょうがない。
だんだん自由に走れるようになってくる頃、6分20秒/km。いくらなんでもこりゃ日が暮れるぞ、と思い徐々に上げていく。
渡月橋手前を右折し7kmほどの地点で御一行様はピタッと止まった。
???
前方で何が起こっているのか?遠くでハンドマイクの音らしきものが聞こえるが、何を言ってるのか不明。
待たされること5〜10分くらい。罵声が飛び交う。
「おーい、これマラソン大会じゃねえのか?!」 「説明せい!!こんなんじゃタイム納得せんで!」
やがて動き出したが、結局原因不明なまま。
この人数が再びスタートから。走り出すまでにはちょっと時間がかかった。
後で聞いた話だと緊急車両を通していたとか・・・
広沢の池。
ここでは吹奏楽と太鼓の応援。
それが!吹奏楽と太鼓がすぐ横でありながら同時に演奏している。
こりゃラッパの音なんか聞こえんわ!
ここからはアップダウンが激しくなる。
仁和寺。
お坊さんがこの門の階段に20人ほども並んで選手を応援していた。壮観である。
北へ北へとやや上り坂を走り、コースは川辺にでる。
思わずニマッとする。
賀茂川まで来たらもう少し、という感覚があった。
実際にはまだ半分も来ていない。
画像は賀茂川と高野川の合流点。ところでこの川、上流はどっち?
この後コースは折り返し地獄へとつづく。
22km頃から強烈な登り。 京都国際会議場へ。
このころ一番元気。どんどんと追い越して登っていく。
後にたたるぞ、とわかってはいるが不発のままぐずぐずと走れなくなるよりは、行けるときに行って今を楽しもう、と玉砕戦法にでた。
30kmすぎ、川原の未舗装路を走る。気持ちいい。
35kmすぎ、体がだんだんと動かなくなり腕で走り続ける。気持ちは衰えない。
フルマラソンでこの距離まで「楽しい」と思えて走るのは初マラソンの長野以来。
そして38kmくらい、エンジンが止まった。
ひとりの応援者がプラカードを持っていた。
「私は抽選にもれました。私の分までがんばってください」という意味のことが書いてあった。
ニコニコと大声で応援する姿。これはちょっときいた。
歩いたり走ったりでしばらくすると雑誌などで見かけた姿がある。
そのナンバーカードには数字ではなく【島袋勉】と書いてある。
かの有名な両足義足ランナーである。
両足の義足を隠すこともなく、松葉杖をつきながら走るスピードは驚くほどに速い。
自分のことを棚に上げ、「島袋がんばれ!」。ニコッとしながら彼は走り続ける。
40km、腹が減った。
20km、30km各地点でパワーバーGELとバナナを補給してきたのだが・・・・
ここまでくると私設エイドもない。もうゴールなんだから当然といえば当然。
ラーメンが食いたかった。それもカップラーメンを!
子どもの力を借りる。
子どもがいたらハイタッチ!それでしばらく走れる。
そしてついに目の前に大鳥居!
この鳥居をくぐってゴールするのはほんとにやってみたかった。
楽しかったー。タイムはボロボロだけど。
レースが終わって舞妓さんと記念写真を撮る選手。その後ろは長蛇の列。
舞妓さんもあだじゃねえわ。
≪あだじゃねえ≫=楽じゃない意味。
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