14/11/01 10:59

小谷の歌ー串田孫一

山の中で人は蟻のようになる。大木の幹は蟻が登ってもじ っ としているように、山は人が登ることによって表情を変えない。
  山の赤い肌は、太古からその色をしていたように私たちの前にある。
  人は山で小さなものになり始める。はかないものになり始め  る。
  広い高原を黙って歩いてゆくとき、人は牛のようにもなる。  私たちは蟻のようになり、牛のようになって大きな解放を知る
  このものやわらかな興奮をもう一度味わうために、山へ向 かう。
  山はどんなに低いものであっても、それが山の名に値しないものであっても、それなりに姿は大きく、私を抱く力は強い。
 これは串田孫一の〔若き日の山〕の中にある「夏の日の手帳」の一節である。

こちらの記事から文章をお借りした。

 

さて先日のこと。

毎週白馬から先生が来て指導に熱を入れている「童謡唱歌を歌う会」、職場が同じ場所なのでたまに耳をすませて聴かせてもらっている。

お、珍しい曲やってる♪。それは串田孫一作の「小谷の歌」

 

串田孫一、作家、詩人として名高いこの方がどういういきさつで「小谷の歌」を作ったかはわからないが、明るく歌える親しみやすい曲である。小谷の吹奏楽でも演奏したことがある。

 

この曲で一ヶ所、手の込んだ部分があった。

下の楽譜に示された3段、9〜10小節のところ。

素直な唱歌に終わらせずこんな味付けをしてあるあたり、串田孫一という方は音楽家としても優れた才能を持っていたということだろうか。

小谷の歌

春の来た朝に 緑萌えて  山から届いた 光の歌

遙かな夢を 心に抱く    小谷の空は よろこびの輝き

夏の来た陽射 森の小鳥  谷から届いた 流れの歌

遙かな夢を 心に抱く    小谷の空は よろこびの輝き

秋の来た日暮 虫は鳴いて 丘から届いた 静かな歌

遙かな夢を 心に抱く    小谷の空は よろこびの輝き

冬の来た夜に 焚火燃えて 爐端にきこえる 眠りの歌

遙かな夢を 心に抱く    小谷の空は よろこびの輝き

 

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カテゴリ[ 吹奏楽・音楽]   コメント[]   トラックバック[0] 

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