16/09/25 21:50
かぼちゃ種採り
数年前から取り組んでいる種採り。
農協が推進し、うまくいけばいい金になるいわゆるハイリスクハイリターン。
高齢化、耕作放棄地の増加に悩む小谷村には正に「適地適作」といえるのかな。
国産の野菜の種子不足に悩む種苗メーカーは山奥に目を付けた。たしかに種を買ってもアメリカ産などのタネが多い。なぜ山奥かと言えば、作付け作物が少ないために雑交配の可能性が低いからである。
真面目に取り組み、よい種ができ、雑交配がなく、発芽率がよければいい金になる。しかしそれらの率が下がれば低価格、場合によっては収入0円となる。
昨年は接木用かぼちゃ、一昨年は白瓜に取り組んだ。
5月8日、農協から種が届いた。今年は食用かぼちゃ。
早速苗起こしから始める。
種を撒いて真っ先の潅水は酢の入った水を使う。
5月26日の画像。一斉に芽を出している。
カスミンボルドー(殺菌剤)散布。
6月4日、定植。
畑には2週間ほど前までにあらかじめ施肥(苦土、堆肥&金肥)を済ませ、マルチをかぶせてある。
しかしこれでは株間、畝間とも短いと農協に叱られる。そしてその通りの混み合いとなった。
6月26日、大きくなった♪
7月1日、上畦側が水はけが悪いと指導を受け、植えたのを1列廃棄した。発芽率の悪いものを少しでも減らすために。
7月2日、ここで殺菌剤を再度散布。
7月11日、花が咲き蜂が頻繁に通うようになる。この蜂はせっせと蜜を集めるだけで人を刺すようなことはない。
大切な受粉媒体である。
8月6日、赤い実がところどころに目立つようになってきた♪
同時期、やや病気気味、遅いかもしれないが殺菌剤散布。
8月27日、頃合いはよし!収穫を開始。
結実の密度は少なく、作業は思いのほか楽であった。
収穫量は3m四方のシート1枚分。昨年の半分以下である。
それからしばらく追熟させる。
9月18日、実抜きを始めた。ちょい遅気味か。。。
種に傷をつけないため刃物で割ることはしたくなかった。そこで考えたのが、かぼちゃ用の押し鎌の刃を付け替えて上向きに。その上をかぼちゃを転がして果肉部分のみを切るために、必要以上刃が食い込まないよう刃の両側に木の台をつけた。
これ、なかなかスグレモノ。
それを板の上でたたきつけると、こんな風に割れた。
そうして実の部分をえぐり、果肉部分は廃棄。実の部分はえぐった果肉がついたまま、一昼夜水につけておけば流水だけで果肉は溶けて流れた。これも去年のかぼちゃよりもかなり楽だった。
洗った種をしばらく水に漬けておくと一部は浮き、一部は沈む。この沈んだ種のみが出荷対象となる。
3分の1くらいは廃棄対象となったか。
出荷対象とした種は洗った後スタークロンG溶液で殺菌する。
その後は乾かす!
コンパネの上に蓆を敷き、扇風機で煽る。この種の量は去年よりもかなり多い。
数日乾かし、乾燥したら今度は唐箕で煽る。
さてどれだけのタネが残るのか。雑交配は?発芽率は?
そして¥¥¥?
今年は昨年よりもかなり真面目にやってるつもり。ハイリターンなるか。。。
カテゴリ[ 産業・特産] コメント[] トラックバック[0]
発芽率99%!最高級をいただいた。
当然ハイリターンではあるが、仕事が楽なだけあって単価は安い。
でも誉められていい気分〜♩