19/08/28 17:26
いざ穂高岳へ!
岳沢、タケザワだと思っていたらダケサワというのだと。知らなかった。
夜半の雨はどこへやら。朝日が間の岳と天狗の頭を照らし、絶好の登山日和。風が心配されたが大したことはなく、だんだんおさまるだろうとの情報。
5時の朝食を済ませ5:33、重太郎新道へ挑戦。
しばらく登ると最初の梯子がでてきた。おっ、きたきた。
そして鎖場。こういうのめっちゃ楽しい♪
岳沢パノラマ。
高度感いっぱい。下に先ほど出発した岳沢小屋が見える。
雷鳥広場というちょっと広い場所。ここで7:00.
この岩と梯子、変?この梯子登ってどこ行くの?
ここは岩の向こう側から登ってきて岩を巻き梯子を下りる。
実は岩だらけで踏み跡がはっきり見えず、マーキングを見逃してこの岩のてっぺんにヒョイと顔を出した。あれ〜?下に梯子があるぞ。しまった、また間違えたか。
そんな間違いをこの後も何度も犯した。いくら穂高でもここルートじゃねえだろ!というようなところを間違えて何度も通ったり引き返したり。
下からこのマーキングを通過して登っていく。
落ちれば一巻の終わりだが意外なほど恐怖感はなく楽しい。大人のジャングルジムだ。
7:20 紀美子平到着。え?もう着いたの?
紀美子平とは、この道を開拓した穂高岳山荘の創始者、今田重太郎は妻と二人で道を整備し、その間幼い娘の紀美子をこのわずかな平らに寝かせておいたのだという。
しかし紀美子は23歳のとき病で亡くなった。
その後誰言うともなくこの場所を紀美子平と呼び、このルートを重太郎新道というようになったという。
ここを起点に前穂高岳を往復する。
7:50 前穂高岳登頂。3090m。
生まれて初めて3000mを越える地点にいる。
南西側の岳沢、上高地、霞沢岳、焼岳などはよく見える。御岳、乗鞍岳もときおり雲が切れて見えた。
しかし北側の涸沢カールから槍ヶ岳までのダイナミックな景観は見せてもらえなかった。
頂上はかなり広く、ほかには誰もいなかった。
俺だけの3000mだ!
吊尾根のルートが見える。ここを行くためには一旦紀美子平まで下らなくてはならない。
遠くからは優美な曲線を描く吊尾根も来てみると十分に険しい。ルートは尾根の南側をトラバースする。
奥穂側から吊尾根を前穂方面に向かうパーティ。
吊尾根の奥穂に近い終盤部。
奥穂への突き上げ、最後の鎖場。鎖は長く設置されているが、足をかける石がない。ちょっと苦戦。
もしかして自分は高地に弱いのか?ふとそんな気がした。前穂から1時間半、ずっと3000mの高地で動いていた体は少しフラフラ、スピードも落ちてきた。
でもスピードは落ちても注意力が落ちたら死ぬ。そう何度も自分に確認しながら登る。
そして奥穂高岳。
9:50 到着。
奥穂高岳頂上にある方位盤。
方位盤と並んである祠。
「日本アルプス総鎮守 穂高神社嶺宮」と書いてある。
あたりは霧の中、期待したジャンダルムやアルプスの峰々の大展望はかなわなかった。
さあ下りだ。長い辛かった登りはもうない。この後は得意な下りだけ。
穂高岳山荘が見えた。屋根だけ。
本当に真上から下る感じ。ここが一番怖かった。
白出のコルに建つ穂高岳山荘には10:20着。
向こうは涸沢岳。
山荘前から今降りてきた岸壁を振り返る。
中腹に垂直に立てられた梯子が2本。よくこんな道を開いたものだ。
涸沢カールの上部に浮き出た尾根がザイテングラート。
カール上部の急斜面はザイテングラートを通り、中腹から下は斜面を歩く。
これが思いのほか遠い。
近づいてきた涸沢ヒュッテ。
11:20 涸沢ヒュッテと涸沢カールを眺めながら涸沢小屋でお昼。
カレーが1000円、コーヒーが500円。
一休みしてさあ下るか。
小屋から下へ降りてきたら、あれ?どっかで見た人。
そこにいたのはなんとスーパーランナーの入江氏。びっくり。彼はヒュッテで昼食をとっていたとか。
私が岳沢から穂高を回るという情報に接し、この辺で会えるかと書き込んでくれたようだが、あいにく私のスマホは電池切れでそれを読むことはできなかった。
それにしてもこの方、釜トンネルから走ってきて往復だと42km!若者に劣らないすばらしい体力とバイタリティである。
彼は先に走り、私は岩場が終わったのでたまに走りながら歩を進める。
本谷橋。ここから道はほぼ平坦になる。
横尾大橋。
やっと横尾に着いた。13:15
ここからは平坦な道(車道)を上高地まで11km。
横尾の施設。
平らな道で11km、歩いていたらあまりにも距離が進まないので小走り。これはランナーの強み。
徳沢園。
着いた!上高地。向こうに河童橋が見える。
土曜日なので人人人!さすが上高地である。
14:58 上高地バスターミナル到着!
いや〜疲れた!遠かった!まずはソフトクリーム。
いや遠い遠い。なんといっても涸沢からが遠い。
実は以前から上高地からこのコースを1日で回ろうという思いがあった。それは奥野氏のこのレポートがあったから。
今回は岳沢発だから上高地まで帰ってこられたが、上高地発だと自分の体力では1日では無理なのがわかった。
でも初めての穂高、初めての本格登山、初めての3000m、どれをとっても大満足。
守ってくれた影のチカラに感謝。そしてまた機会があれば次の山へ行ってみたい。
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