12/12/11 22:14

冬だけの道

冬になるとクルマの行かない家にこんな道ができる。

朝、かんじきで雪を踏みしめて作る道。

たいがい帳場が決まっていて、うちはここからあそこまで、その向こうはどこそこの家の帳場というようなことになっていた。

 

自分も体重がついてきた中学生くらいの頃からやらされた。

よく踏みしめてこい、というペースがわからず、しっかり踏みしめたつもりで戻ると、母に遅い!と叱られた。

遅いと自分の帳場を他の家の人が踏んでくれるのが情けない、あるいはわが家が遅いと言われるのが気に入らないということのようだった。

今はほとんどクルマ、もしくは除雪機で家まで道をあける。したがってかんじきで道を作る家はよほど車道から遠いか、除雪機を扱えない老女の家ということになる。

当然のことながらばあちゃんたちは体重が軽いので、かんじきの跡も私がツボ足で歩くとズボッズボッとがぶる(もぐる)。

それでも歩いて行かないわけにもいかないので、道を壊して申し訳ないとは思いながらズボッズボッと歩く。

 

こうして雪を踏んで作る道型は、春になると踏みしめた部分だけが雪が解けず尾根の頂点に道があるような形になる。これも春の風景。

 

これから雪に悩まされる小谷の高齢者集落。

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