12/04/03 23:45

小谷の元気なばあちゃん

大嵐!

すごい風!

といっても小谷は風はあまり強くない。だろうな。

 

その風の中、北のはずれ大網へ。

あるばあちゃんの家に寄った。

「まあ上がりない、お茶やってきゃあいいわ」

 

このばあちゃんは冬は根知に住んでいたが、夏の間は大網でひとり暮らす。

「ばあちゃん、いくつだい?」

「オレかい?90だわ」

とても90歳には・・・・見えるな。

 

「よくひとりで住んでるねえ」

「ほんだって、百姓せんならんわ。まあ体でも動かんやんなったらはい、へえ根知へ行って暮らすだわ」

大網は糸魚川言葉が強いが小谷弁も混じる。

 

「百姓って?どのくれえやるだ?」

「おらこの裏に1枚、あっちにも畑あってせ、全部で9畝あるだわ」

「9畝〜?それ全部ひとりでやってるがかい?!」

9畝は約9アール。単純計算では30m四方となる。900?、坪数では280坪くらいか。

 

「そこへ野菜やなんかいっぺえ作るんだけど、一人じゃ食いきれんそいにねえ、みぃんな人にくれるんだわ」

お金に不自由しているわけではない。また欲もない。

小谷の多くの元気なばあちゃんたちは、野菜を作ってそれを金に換えようという気はない。

丹精込めた農作物を身内や知人に分け与え、その人が喜んでくれることが最大のご褒美なのである。

 

「草だってねえ、草刈機でオレ自分で刈るんだわ」

ええ〜っ!?90歳で草刈機ふりまわすってか!これにはちょっとびっくり!

 

高級そうな包み紙のプリンを出してきたばあちゃんはプリンの包装をわざわざといてくれた。

「このくれぇにせにゃぁお客様は遠慮してて食わんそいにねえ」

ちょっと固めのカスタードプリン、おいしくいただきました。

「へぇ年とりゃこういうものもらったって自分じゃ食わねえだわ。おいときゃあ日が切れちまうし」

 

30分ほど正座のままお茶とプリンをいただいて辞した。

正座は苦にならないので30分くらいならスッと立てる。

 

小谷はこんな元気なお年寄りが実に多い。というか若くなるにしたがって体力がないかもしれない。

自分は・・・・60歳過ぎたらこたつから首だけ出してるかも。

カテゴリ[ 田舎暮らし]   コメント[0 ]   トラックバック[0]