12/08/07 23:57
女ひとり
女ひとり。
京都ではない。小谷の話。
失恋ではない。未亡人の話。
色気はない。老人の話。
女性は平均に男性よりも長寿。小谷でも未亡人だらけの地区が増えている。
今日伺ったこの家。
17年前に夫を亡くし、子どもらは都会暮らし、80歳すぎたばあちゃんがひとり暮らしている。
この家は冬はクルマが行かない。近くの車道まで約50mの道をこのばあちゃんがかんじきで踏んで道を作る。
冬行ったときに撮った写真があった。
年寄りのことゆえ、自分ではもはや雪堀もできず玄関に人ひとり通れる穴を掘るのが精いっぱい。
家の下に歩く道。
この家には同級生がいる(いた)が、この道を通って通学したんだな〜と昔を偲ぶ。
そして冬はこんな風に。
豪雪をかきわけ、踏みしめて道を作るのは重労働である。それも天気によっては日に何度も。
ばあちゃんにきいてみた。次の冬もここにいるのかと。
ばあちゃんは思案している様子。
残念ではあるが、ここでの女の一人暮らしは無理である。
冬は子どものところへ行くように進言した。
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