13/05/04 21:45
村普請〜春祭り
蚕玉様(こだまさま)の祠。
地区のかなり高いところに、30mはあったかと思われる大きな岩があった。この上に蚕玉様という文字通り蚕を祀った祠がある。
地滑りがあって岩が露出したことから、この岩は半分以上破壊されたが祠はそのまま遺っている。
今は誰も蚕を飼ってはいないが、この祠を祀って今の時期に春祭りを行っている。
お祀りの前にはいつも村普請。冬の間に木の枝やごみの入った水路、そして道路を清掃する。
なぜ5月の連休にそんなことをするのかとの言葉も聞いたが、この習慣はずっと昔から。それにこの辺では5月の連休は行楽、という考えは少ない。春の百姓をするための貴重な休日なのである。水路とは雨水ばかりではない。当然田んぼの灌漑用水路も含まれる。
さて春祭りは各戸の得意料理が集まった手作り。
そして小谷では祭りや酒の席に欠かせないもの、それがこのモツ(ホルモン)。
風は寒かったけれど、皆で歓談しモツをつつきながら酌み交わす酒。
めんどくさく感じることもあるが、「故郷」を感じる楽しいひとときでもある。
91696
カテゴリ[ 田舎暮らし] コメント[0 ] トラックバック[0]