13/06/05 23:57

初夏の風

5〜6月、この頃ときおり吹くさわやかな初夏の風。

暑くなく寒くなく、とても過ごしやすい季節のそよかぜにふと眉をしかめる。

 

初めて高校に入った年。

始めからスキー部アルペン狙い。

中学時代は本当にスキーが好きだった。自分の力も知らず、白馬高にはスキーをやりに行くと決めていた。

 

高校から見える北アルプスの絶景。こんな景色の高校はほかにはあるまい。

 

これが白馬の由来となった「しろうま」だということも高校時代に知った。

 

高校部活の封建的な性格や練習方法、内容を全く知らず飛び込んだ部活は、部活そのものさえなかった山奥の中学生にはかなりきついものだった。

体力では全くついていけず、先輩に怒られるばかり。

ただでさえ、1年奴隷、2年人間、3年神様、といわれた時代である。

そんな恐怖感をうえつけられた日々の印象が、初夏のさわやかな風として残っている。

 

足が遅く、球技も苦手だった自分はこのグランドが恨めしかった。

 

雨の降る日は「怪我をしないから」という理由で、ぬかるんだグランドでラグビー。

この時だけは鬼の先輩にタックルすることを許される。だからというわけではないが、これはなかなか面白かった。

泥だらけの服はこの川で洗った。もちろん先輩の分まで。

 

スキー部ではたまに大ボストンと称して、ロングランを行っていた。

コースは大出→嶺方→堀之内→高校というコースと栂池回りのコースがあった。

これは夏過ぎたころだったので、ようやく体力がついてきてなんとか走ることができた。

 

おかしなもので、当時の自分の父親よりもはるかに年齢を重ねた今の方が余裕で走れる。

なにしろ当時は陸上大嫌い、球技まったくダメな少年。

スキー以外でしいてやりたかったのは体操。体が生まれつき柔らかかったからだろう。でもそんな部活は今でもないし、用具もない。

 

思い出を書けばキリがないが、さわやかな風は悪夢の風でもあったのである。

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