14/03/02 20:54

お葬式

道路に雪はないのに除雪車が上ってきた。どうやら当主が頼んで来てもらった様子。

 

この家ではおばあちゃんが亡くなり、明日は葬儀となる。

明日家を出る仏様、それを迎えにくる霊柩車やマイクロバス、そしてそれを見送る人々の駐車場を確保するために臨時駐車場を用意するのである。

 

小谷では10数年前まで自宅葬が一般的であった。

人が亡くなるとまず近所や近い身内の人が集まり、葬儀の段取りをする。

これを取り仕切る人を座拝(ざへえ)と呼び、この人が葬儀の一切を支配する。つまり葬儀委員長であるが、これに当たるのはたいがい隣の家の人である。隣家は隣役と呼ばれ、家人に代わる権限を持つ。

書けばきりがないが、身内はあまり仕事にはかかわらず、ほとんどの準備、すなわち墓穴掘り、会場、料理、受け付け、供物、進行などを地区の人たちがやっていた。

 

今はそれら全部を葬儀業者が行う。過疎高齢化、もはや地区ではそんなことは出来ない。

楽にはなったが、お金はかかる。

 

訃報があればすぐに農協の葬祭担当が来て打ち合わせに入る。

玄関には忌中幕。

 

そして入り口に忌中札。

 

なにからなにまで、葬儀一切、香典返し、料理などはもちろん、希望があれば会計も、それこそペン1本、紙1枚まで準備してくれる。

ただ会場が遠い。

小谷でも大町まで行って葬儀をすることが多い。大きなお寺の檀家はお寺で葬儀ができるが、そうでない人はほかに会場がない。

 

いずれにしろ、大町まで行かなければ火葬場がないので施主の家の人はいいのだが、投げ込みの弔問客は片道1時間かけて大町まで行ってこなくてはならない。

最近はそれも当たり前のこととして住民は受け入れている。

 

他人事ではなく、わが家とてそう遠い未来のことではない。

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