18/01/08 21:05

平成29年の百姓

さて半年も更新をサボっていたらブログの扱い方を忘れてしまって、思い出すのに少し苦労した。

遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。

 

とりあえず昨年の農業の顛末を少し。

まず青春かけて取り組んだ白ネギ。準備段階はこちら

 


植えてしばらく、やがて一面の雑草に覆われる。

 


雑草を手で取り、除草剤を使い、耕運機でつぶし、その間に施肥、殺菌、この畝間を何十回歩いたことか。

そこへ追い打ちをかける去年の天気。

7月から3日と空けず降る雨。ただでさえ水はけの悪いわが家の粘土質。ネギの水耕栽培になってしまった。

 


それでも最高によい状態のときはこんな感じ。

予定ではこのあとまだまだ分けつして大きなネギの株ができるはずだった。

草は最初アカザとヒエ。

アカザは群生しないのと根が浅いので手で抜く。ヒエはナブ乳剤で退治できた。

一番苦戦したのはツユクサだった。こいつは節から根を発し、地中でも地上でも絡んでくる。そしてやがて小さなネギなど隠れてしまう。

このツユクサこそは手で取った。本来ツユクサの発生するような環境の畑にネギを作ることが間違いである、とは後でわかったこと。

 


そして10月末の大型台風。見事に全部倒された。

素人百姓が、それでも真剣にひと夏取り組んだ青春は無残な結果を残して終わった。

 


台風で出荷は無理になったとはいえ、食えないわけではない。

よさそうなところを抜いてきて少しでもマーケットに出してみよう。

カネの問題ではない。捨てるのはもったいないから。

 


皮むき器などないのでエアガンで皮をむく。

 


直売所でこのみじめなネギを敢えて立派なネギの横に置いてみる。

秋から年末年始に直売所やラーメン屋さんなどで利用していただき、2〜3万円くらいにはなったか。

タヌキを獲る前の皮算用では手取りで40万円くらいのっ予定だったのだが。。。

こんな状況にもかかわらず、農協の森技術員は山奥の畑に足しげく通い、丁寧な指導をしてくれた。そしてマーケットの紹介も。本当にありがたく、感謝に堪えない。

 

 

昨年に続き、カボチャの採種を行った。


種まき。500株ほどを5aほどの畑に作付けした。

 

苗の植え付けは根気仕事。

腰が痛くなるので腰を伸ばしながら、音楽を聴いての仕事。

 


夏、元気。

 


実が出来てきた。

 


初秋。実を割って種を採る。

水に洗えばかなりの量のタネが浮くが、それは捨てる。正直に水に沈んだ種だけを採る。

 


陰干しでしっかり乾いたら最終でゴミをとって出荷。

結果は発芽率96%、農協に誉めてもらってこちらは9万円近い収益。

 

 

玉ねぎ。

可もなく不可もなく順当な収穫。

 

 

馬鈴薯。


テントウムシが大量発生。葉はほとんど食われてしまったが、なんとか間に合ってイモは順当な収穫。

 

 

長いも。遊び半分で作ってみた。

時期が遅かったのでダメかと思ったが、少しできた。

真下に伸びないようにハーフパイプやタキロンを畑に斜めに埋けてその上に作付け。

小さな長芋だけど、味はgood!

 

ナス。今年はダメだった。

ナスもキュウリも接木のものは台木からもとの茎が出てきて邪魔をする。

来年からは接木はやめよう。

キュウリ、自分で苗を起こし、いっぱい作って山菜加工場に出荷した。

35円/1kgと非常な安価だが、それでも毎朝採ってひと夏1万円。

 

何といっても天気である。

そうでなくても陽当たりの悪いうちの畑。昨年の天気の中ではよく頑張ったと言うべきか。作物が。

今年はなに作るかな・・・未定。。。

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17/06/30 21:45

芍薬(しゃくやく)

立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花

そんな風に形容されるように芍薬はとてもきれいな花。

芍薬と牡丹、なんでも芍薬は草であり、牡丹は木だとか。

 


4月末、少しずつ芍薬が芽を出し始めた。

この芍薬は2014年晩秋に入荷した根を突貫で植え、次の年に植え替え、それから3年余り培養して今年の春、初めて売りに出した。

その時の記事はこちら。それと植え替え

 


5月連休。芽が大きくなると同時に草も伸びてくる。当然草の方が成長が早い。

ここで除草剤を起用。芍薬にかからないよう傘をかぶせながら、今回はバスタを散布した。

 


5月末、つぼみが膨らんできた。

 


栄養を一つの花に集中させるために脇芽は切る。
 

 


6月初旬。大きく育った茎は風で倒れてしまうため、支柱で支える。

 


そして6月9日、初収穫!これは「春の粧」

わずか12本ではあるが直売所に並べてみた。しかし単価が高かったせいか(3本430円)、完売できず。

 


その頃家の庭の芍薬はこんな真っ盛り。陽当たり?標高?

 


6月中旬。採りごろとなった。これは「夕映え」

採るのは株の約半分程度。残りはつぼみだけを切り取り、その分の栄養を根に回し葉を多く残して光合成を促進する。

 


「夕映え」と白いのが「信濃の月」。今年の最盛70本ほど。

 


直売所に出荷した芍薬。とりあえずライバルはいない。

 


培養のために花だけ切り取ってきたつぼみは妻が平らな鉢に活け、こんなきれいな花を咲かせた。

これは「夕映え」だが、白い「信濃の月」はとてもいい匂いがした。

 

水揚げ。

切ってきた花の水揚げは、切り口を焼き(煮ても可)葉の一部を落とす、らしい。


この3枚ある葉っぱの

 


真ん中の葉を手で取ってしまう。

 

芍薬はつぼみの周りに蜜があり、それを洗い落とした方が咲き方が早いとか。

わが家のつぼみは、その蜜をアリが寄ってきてなめている。なのでアリがいっぱいいる花のアリを払い落とし、採ってくれば花はすぐに咲くのである。

 


今期最後の花「滝の粧」

 


収穫を終えたあと、しばらくして畑に行ってみたら採り残した花が一輪。けなげ♡

 

今期の出荷数。

6月9日   春の粧  3本入れ 4 430円

6月17日  夕映え  3本入れ 12

      信濃の月 3本入れ 4

      ミックス 3本入れ 6 各350円

6月23日  滝の粧  3本入れ 5 350円

合計 約100本の出荷。

今年の秋は株分けに挑戦する。

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17/06/19 21:29

長ネギ栽培

うちには良いほ場がない。

日当たりが悪く粘土質、まだ杉林がなく米を作っていたころは米に適したいいほ場だったのだろう。

しかし赤粘土は畑作物にはなんとも具合が悪い。いろいろ試してみたがうまくいかず、今年は農協の指導を得て白ネギの栽培に挑戦した。

面積は約10a(1反歩)。

 

おーい、こんなに肥料がいるのか?

 

 

まず施肥から。


秘かに中古で確保したライムソワーを使って肥料を散布する。

 


施肥が終わったら耕起。

昨年そばを作ったこの畑はそばコンバインが踏み固めて硬い硬い。

 


牛堆肥は高いので、豚堆肥を利用。堆肥の性質は違うが効果はあるだろう。

堆肥をユンボでクローラダンプに積み込むので体力的には割と楽。

 

2度耕起した畑に苗移植のための溝を作る。


ちょっと道具が違う気もするが、この畝立てアタッチメントで十分役に立つ。

 

さあ植えるぞ!

農協がもってきた苗箱は60枚。時期が遅かったので苗はチェーンポットの中で伸びすぎている。


農協から借りた名器「ひっぱりくん」

これを引くだけでチェーンポットの苗が植えられるスグレモノ。

ちなみに長ネギは株間を近づけた方が長いネギとなる。らしい。

 


苗が伸びすぎてバランスが悪いために、土に植わる前に転んでしまうのもある。

こ奴らはなるべく手で起こして植え直していたが、そのうちに面倒くさくなってこのまま土をかけてしまったのもある。

 


長いのは切ってしまえ!

 


わが家自慢の土くれ。赤粘土は細かくならず、畑作物には苦戦を強いられる。

 


うまくいけばこんな感じ。きれいに植わる。

 


どや!オワタで!

ただ、その後日照り続きでだんだん枯れた芝生みたいになってきた。

まあ、ネギは強いので枯れることはないが、時間はかかりそう。雪が降るまでに大きくなるかな。

 

5月21日 施肥〜耕起

5月28日 移植

 

ネギのいいところは他の作物と違い、収穫時期が束縛されないこと。とはいっても晩秋の収穫になるので高い相場は見込めないが、今日明日のうちに収穫しなければならないということはない。

また同様に、いつでも採れば食べられるものでもある。考えようによっては成長してなくてもその状態で高く売れればその時収穫すればよいということか。

 

タヌキが獲れたら・・・うまくいいネギになったら収穫はどうしよう。専用の掘り取り機があればいいのだが、今年もしうまくいって来年面積を拡大するようだったらそっちの機械化も考えよう。

その時はネギの皮むき器も導入して規格品を出荷しようか。

 

いいネギになりますように。

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17/05/08 21:58

作付け

この年になって自分だけでやる百姓は2年目。ようやくその楽しさがわかってきたところ。

会議や諸行事が忙しくなる春、同時に百姓も忙しくなる。

 


3月、ちょっと遅めだが、玉ねぎの追肥。といってもまだまだ雪もあるので雪の上から液肥500倍を投与。ちゃんと効いてくれますように。

 


今年は生姜をつくってみよう!ということでお試し。聞くところによれば日照はあまり必要とせず、湿地の方がよい?ならばうちのような畑は適所。なんてうまいわけにもいくまいが、やってみなきゃわからん。

 

4月。さすがに春。

今年の春は雨が少なくて助かる。


鶏小屋の掃除。1羽しかいない鶏は元気で食欲もあるくせに卵をろくに産まないゴクつぶし。1羽じゃ残飯始末してもたいした鶏糞にもなりゃしねえ。

 


昨年末のクルミと今年3月の栃。合わせて三石くらい。

 


育苗用のハウス。今まではサッシの内側で育苗をしていたが、苗が外に向かって斜めに伸びるので日照改善。
 

 


今年予定の実生。ほかのメインの野菜苗は農協に注文を出した。

 


ある日山へ山菜を探しに行ってわが家のきのこ圃場で発見!ヒラタケ!

しかもでかい!春のヒラタケ・・・食べてみたら意外とうまい!びっくり。

 

さてゴールデンウィーク。お楽しみの百姓週間。


芋を植える。粘土質なのでちょっと高めの位置。

男爵、キタアカリ、メークイン。

 


芍薬、育ちが遅い。やっぱりこの場所では標高が高すぎるのか。800m。

周囲に牛糞を追肥し除草剤散布。

 


お隣の屋根やさんから茅ゴミをたくさんもらった🎵

こんなありがたいものはない。感謝感謝謝謝謝♬

 


長ネギ。ちょっと間隔が広かったか。

 


かぼちゃ。蔓の伸びる範囲に茅をたっぷりと敷き詰める。

 


右はナス、ピーマン。左はキャベツとレタス。

ほかにもウリやらトマトやら。

 


玉ねぎ。横のポヤポヤは去年植えたキャベツ。まだ食べられそう。

 


去年の白菜も野沢菜もまだ新芽がおいしくいただける。

 


夕暮れのわが家。心休まるひと時。

晴耕雨読の暮らしがしたいと願うひと時。

 


連休最終日に作ってもらった菜の花うどん。

山の暮らしはいい。

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16/10/23 22:11

掘り取り機

あ、やられた!

何者かがうちのナメコを食った。もっとも散らかした程度で、やはりナメコじゃ腹はふくれないらしい。


現場に残された犯人の足跡。鹿か、カモシカか。周囲の状況からみてイノシシではなさそう。

 

さて最近めずらしい農機を入手した。


これがその機械。掘り取り機。

本来はサツマイモなどの掘り取りに使われるもの。

これを何に使うのかといえばイモはもちろん、そのほかにも今後の作付け如何で利用価値は膨らむが、今回最大の狙いはマルチ剥ぎ。

 

マルチといっても馬鹿にするなかれ。

ここ数年、採取を始めてからマルチの面積は10a以上になる。そしてこのあたりの赤粘土はいったん噛んだマルチを簡単には放してくれない。


張るときは条件のいい日に機械で行うのでまだいい。

 


今年はこれだけの面積だった。

秋になって収穫が終わってマルチを剝がそうとしても、粘土が固くなってからは簡単には取れず、スコップなどで土を掘りながら取るのは大変な労力である。

昨年の分はついにユンボまで持ち出し、それでも手間がかかった割に完全には除去できなかった。

 


それに懲りて、家庭用のわずかな面積はマルチ抑えを使用することにした。

しかし、産業としてのマルチはそれでは手間がかかりすぎ、何かないかと探していたところ件の機械を運よく入手することができた。

 

さてその効果は。。。


やっぱり周囲に作物の残骸が残っていると、それらが引っかかってうまくいかない。まずそれを掃除。

 


挑戦開始!後ろ(運転手側)からみた図。

 


前面側。

前輪と後輪(駆動輪)の間にある刃が地中に潜り、土をほぐしている。

機械を入れる前のマルチの上は固いが、機械が通った後はフカフカである。

 


何度かやってみて、これがベスト!と思われる調整。

 


刃はバイブレーターになって土に潜るので一番強くしておく。

 

そして結論は、見事!ほとんど無傷でマルチを回収できた。

この作業が何かを産むわけではない。しかしやらなければならない作業、手作業で時間をかけていたらマルチ剥ぎだけで人件費は数万円にもなろう。

これで心配事がひとつなくなり、来年の作付け計画がぐっと楽になる。

 


まるで大農経営(^^;)

 

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