15/05/30 05:36

第8回TOPOS会議の開催

 昨日(5月29日)、第8回TOPOS会議が開催されました。

 TOPOS会議は野中郁次郎一橋大学名誉教授が発起人となって始められた、世界的な錚々たる賢者を集めて年2回開催される「知の場」(TOPOS)です。

 私は野中先生のご紹介もあり毎回この会議に参加しておりますが、今回のテーマは「産業・社会・環境」革命の衝撃 −100年後の世界と日本のランドスケープを構想する− という壮大なものです。

 主催者側の発表内容を参考にすると以下のような内容であります。

            

 「21世紀は、デジタル・ネットワークとつながったモノとモノ、機械と機械が「会話」する時代になる――。この新しい現実は、「IoT」(モノのインターネット)、あるいは「インダストリアル・インターネット」と呼ばれ、既存の製品やサービス、ビジネスモデル、バリューチェーンなどを創造的に破壊し、競争地図を塗り替え、産業システムをグローバルに再構築するといわれている。そのインパクトの大きさと広さから、第4の産業革命、あるいはインダストリー4.0と称される。

しかし、18世紀の産業革命が、技術革新と工業化だけでなく、それに伴う社会構造の変化――仕事の分業化や専門分化、生産と消費の分離、労働者階級や資本家の台頭、都市化、家族形態の変化など――とともに語られてきたように、21世紀の産業革命の影響はビジネス界だけにとどまらない。

これまでのトポス会議でも指摘されたように、3Dプリンターに代表されるデジタル・ファブリケーション、クラウドファンディングやクラウドソーシングによって、生活者へのパワー・シフトがいっそう進むであろう。それは、ソーシャル・イノベーション、環境との共生、企業の地球市民化をさらに推し進め、社会システムのリデザイン、資本主義の改革が促されるだろう。

したがって、いま起こりつつある21世紀の産業革命を、産業人や経済人の視点や関心だけから見ていては、ことわざに言う「群盲象を評す」に等しい。また、現状から演繹的に予測したり、象徴的な事例だけで判断したりすることも同様である。

第8回トポス会議では、インダストリアル・インターネットを推進するリーダー企業のゼネラル・エレクトリック、インダストリー4.0を主導するSAP、日本のIoTを牽引するキーパーソンのほか、22世紀を見通す未来学者、生圏倫理学(エコエチカ)の第一人者、時代の変化に覚醒した農業のイノベーター、デザインと工学を融合させてイノベーション創発を企てるデザイナーらを招き、IoTが描き出すランドスケープについて考える。」 というものでした。

坂城町でも私が数年前から、IOT(Internet of Thimgs)、これは「もののインターネット」と言われていますが、はなはだわかりにくい訳です。 むしろ、「コトのインターネット」というほうが意味が深くなりますし、坂城町に置き換えれば、「つながる坂城町」(全てがインターネットでつながる)と言えるでしょう。

とにかく、坂城町の未来を考える場合、現在の時間軸でなく、100年後を捉え、そこに 「つながる坂城町」 のイメージを持って町づくりを行わなくてはならないと考えています。

今回のスピーカーのなかでいわば異色の哲学者 橋本典子先生のお話に強い共感を受けました。橋本先生は、「エコティカ」の提唱者で世界的な哲学者今道友信先生の愛弟子で現在世界的に最も活躍されている哲学者の一人です。

橋本先生は、産業技術中心から視点を変え、長期にわたる環境革命が必要で、「エコエティカ」 の観点から、私たち全員を含む市民が連帯して進めなければならないということです。

              

*エコエティカ : 今日、生命倫理や医の倫理、環境倫理や技術倫理など、すべての分野で倫理が問い直されている。 エコエティカとは、これら一切を含む「人類の生息圏の規模で考える倫理」 のことで、高度技術社会の中で人間の生き方を考え直そうとする新しい哲学である。人間のエコロジカルな変化に対応する徳目とは何か。よく生きるとはどういうことか。今こそエコエティカの確立が急務である。(今道友信著「エコエティカ」より。)

            

私は、以前、今道友信先生から「エコエティカ」についてお話を伺う機会が多くありましたので、橋本先生に近い時期に坂城町でご講演いただくようお願いいたしました。

素晴らしいお話が聞けるものと思います。

                   

今回のスピーカーは以下のとおりでした。

(アルファベット順)

      
橋本 典子
橋本典子氏
青山学院女子短期大学
教授
加藤 百合子
加藤百合子氏
株式会社エムスクエア・ラボ
代表
熊谷 昭彦
熊谷昭彦氏
日本GE株式会社
代表取締役社長兼CEO
松永 明
松永明氏
経済産業省
経済産業政策局
審議官
佐相 秀幸
佐相秀幸氏
株式会社富士通研究所
代表取締役社長
グルプラサッド・シュリニヴァサムルティ
Guruprasad Srinivasamurthy
グルプラサッド・シュリニヴァサムルティ氏
SAP
シニア・バイスプレジデント
ハリー・ストラッサー
Harry Strasser
HarryStrasser氏
Digital Convergence & Innovation
エグゼクティブ・ディレクター
田川 欣哉
田川欣哉氏
takram design engineering
代表
ポール・サフォー
Paul L. Saffo
【ビデオ・メッセージ】
ポール・サフォー氏
未来学者

                                                       

                                                                                                                      

コーディネーター/総括

都築 紗矢香
都築紗矢香氏
キャスター
紺野 登
紺野登氏
多摩大学大学院教授
(トポス会議発起人)
野中 郁次郎
野中 郁次郎
一橋大学名誉教授
(トポス会議発起人)

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坂城町長 山村ひろし

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14/11/29 21:13

第7回トポス(TOPOS)会議

昨日(11月27日)、六本木ヒルズで開催された 「第7回TOPOS会議」 に出席しました。

 TOPOS会議は野中郁次郎一橋大学名誉教授が発起人となって始められた、世界的な錚々たる賢者を集めて年2回開催される「知の場」(TOPOS)です。

 今回で7回目となりました。

 今回のテーマは 『賢慮資本主義宣言・・日本発の「資本主義」を構想する』 という壮大なものです。 以下、内容について若干ですがコメントします。  

 賢慮資本主義というのは現在、種々の問題点があらわになり、限界が囁かれている現今の資本主義に対して、野中郁次郎先生が唱えている、「人間中心の精神・価値観に基づいた経済や経営のあり方、いわゆる、賢慮(共通善実践のための智慧)に基づく資本主義(prudence-based capitalism、あるいはワイズキャピタリズム)のことを指します。

 今回のトポス会議は3つのセッションに分かれます。(トポス1からトポス3)

                                          

 トポス1:は、≪世界経済の挑戦≫のセッションで、まず、吉川洋教授が近世の経済学の流れを総括し、

 「経済成長=パイを増やすこと」、「所得分配=パイを分けること」と整理し、「経済成長」は、効率性(価値との相対性)が求められ、「所得分配」は正義・平等が求められ、カルチャーとの関係が問題となる。

 ここで重要なのは、「所得分配」に力点を置くよりは、経済成長により全体のパイを増やすことが大切であるということでした。

 また、ヘンリー・ミンツバーグは日本の企業のアドバンテージは高齢化、環境など種々の課題を抱えているからこそチャンスがある。イノベーションの宝の山であると述べています。

                  

 トポス3:で印象に残ったのは、田中弥生教授の話でした。 田中教授は若い頃からドラッカーの弟子となり、数々のドラッカーに関する著作や翻訳をされています。 ドラッカーは日本に大変な興味を持った経営学者ですが、その理由として、日本の企業が「経済」と「コミュニティー」両方の役割を果たしているからであったということです。

 また、江戸文化にも大変関心を持っており、江戸が「一人ひとりが位置と役割を持つ自由社会」であったからだということです。

 また、ユダヤ人であったドラッカーがナチスの迫害を受けて米国に移ったわけですが、ドイツで起きた最大の罪は「無関心の罪」であったということです。

 トポス会議の最後の野中郁次郎先生の総括は以下の通りです。

 「毛沢東はマルキシズムは単なる方法論だと言っている。イデオロギー論争より方法論の方が建設的である。 先日、ハイアールのCEO、チャン・ルエミンにあった際に、チャン・ルエミンは8万人の従業員を全員CEOにしたいと言っていた。8万人の社員を2000のベンチャー企業に分け任せる。本社はひたすらサポートに徹するということであった。もはや、通常のハイアラキーなどは眼中になかった。チャン・ルエミンは松下幸之助、稲盛和夫などよく研究していた。

 賢慮資本主義の国家は全員の知を総動員する国家である。実践知により新たな環境、コンテクスト(文脈)が出てくる。やり抜く力が何より必要となる。また、「物語・ストーリー」を描くことが必要。文学では起承転結があるが現実の戦略はオープンエンド(連続ドラマ)である。」ということです。 難しいですね。

久しぶりの面々、左から:野中郁次郎先生、紺野登先生

               

右:田中 弥生 (独)大学評価・学位授与機構教授

                     

プログラム

 

13時〜1310

プロローグ

1310分〜1440

セッション1: 世界経済の挑戦

1450分〜1630

セッション2: 賢慮資本主義の可能性

1630分〜1645

休憩

1645分〜18

セッション3: 実践知経営がもたらす賢慮資本主義

18時〜1830

総括: 野中 郁次郎

1830分〜2030

ネットワーキング・セッション

 

                     

登壇者

トポス1:≪世界経済の挑戦≫

吉川 洋 東京大学大学院経済学研究科教授

太子堂正称 東洋大学経済学部准教授

ヘンリー・ミンツバーグ マギル大学教授【ビデオ・メッセージ】

ジェームス・K・ガルブレイス テキサス大学オースティン校教授【ビデオ・メッセージ】         

 

トポス2:賢慮資本主義の可能性≫

西部邁 評論家 東京大学教養学部前教授

藤井聡 京都大学大学院工学研究科教授

ジェームス・K・ガルブレイス テキサス大学オースティン校教授【ビデオ・メッセージ】

       

トポス3:≪実践知経営がもたらす賢慮資本主義≫

三村浩一 3Mジャパン(株)代表取締役社長

田中 弥生 (独)大学評価・学位授与機構教授

舩橋晴雄 シリウス・インスティテュート(株)代表取締役

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14/07/03 22:37

第6回TOPOS会議 (テーマは「エイジング3.0」)

 本日(7月3日)、六本木ヒルズで開催された 「第6回TOPOS会議」 に出席しました。

 このTOPOS会議は野中郁次郎一橋大学名誉教授が発起人となって始められた、世界的な錚々たる賢者を集めて年2回開催される「知の場」(TOPOS)です。

 今回で6回目となりました。   

 今回のテーマは 『エイジング3.0― 2050年に向けた賢慮なる生き方、働き方、知のあり方 ― 』 という大変大きなものです。

 超高齢化社会の本質をとらえ長期的な視点で議論しようというものです。

 素晴らしいいくつかのアイデアとして、「超高齢化社会を暗いものとしてとらえるのではなく、積極的に取り組むべき明るいテーマとする」、「スマート・プラティナ社会」という考え方、「シルバー・バレー(Silver Valley)・・シリコンバレーと同じように超高齢化社会に対して総合技術的な拠点を創る。(フランスの例)」、「老人の知性と若者の知識を組み合わせる」など大変興味ある議論が提出されました。

 今回の論点をもう少し整理して坂城町でも議論をしたいと思います。

                        

 本テーマの主旨は以下の通りです。 坂城町にとっても切実な問題であり、短期、長期的に取り組まなければならない喫緊のテーマです。 以下、いささか長文ですがご参考まで。 (TOPOS会議資料より)

                                 

 「世界の総人口が90億人を超えるにもかかわらず、我が国は1億人を割り、しかも65歳以上が4割近くを占め(15歳未満は何と1割程度)、平均寿命は女性が90歳、男性が83歳を超える――。 これが、各調査機関が予測する21世紀半ばの日本です。医療のさらなる高度化により、平均寿命はさらに伸びるという予測もあります。

こうした高齢化は世界的な傾向であり、かつ人類史上初めての経験です。幸か不幸か、日本はそのフロント・ランナーであり、それゆえ「課題先進国」あるいは「課題解決先進国」というスローガンも生まれてきました。

高齢化について議論される時、通常、現在抱えている課題、近い将来直面する課題が取り上げられます。それは、いわゆる「エイジング2.0」と呼ばれるフェーズのものであり、多くが喫緊の課題であり、解決が急がれます。

しかしその一方で、さらなる未来の課題について思索し、顕在化する前に備える必要があります。課題はいかに先進的であろうと、これまでのように課題が具体化してから解決策を議論していては、泥縄の内容になるばかりか、いつまで経っても課題解決先進国などなれません。しかも、長寿リスクの話ばかりでは暗くなる一方です。

第6回トポス会議において、我々は、「エイジング 3.0」について議論することを提案します。誰もが長寿を謳歌し、それが当たり前の時代になるのは時間の問題です。しかも、医療やヒューマン・エンハンスメント(肉体強化)、ロボティックスの技術進歩は目覚ましく、たとえば、平均寿命が100歳あるいは150歳(もしかしたら200歳)を超える、肉体年齢を半減できることも夢物語ではありません。エイジング3.0は、超高齢社会(裏返せば「低出生率社会」)の新たな前提を設定し、二歩先、三歩先について考えるという試みです。

少なくとも、たとえば「若さの概念や尺度が変わる」「生き方や働き方が非連続的に変わる」「高齢者は若者からメンタリングや再教育を受ける」「既存の経済や社会システムが実態と完全なる齟齬を来たす」など、近未来のニュー・ノーマル(新常識)について思いをめぐらす必要がありそうです。

そこで今回は、現在高齢化問題に先進的なアプローチで取り組んでいる医療関係者の方々のほか、「身体知の意味」について狂言師の権威を、「長寿の功罪」について倫理学者を、また海外からは「科学技術による寿命の大幅な延長と肉体年齢の低下」に関する研究者、デザイン思考による「超高齢社会の生き方や働き方」を考える実学者、「21世紀にふさわしい高齢者コミュニティ」の推進者などをお招きして、まさしく学際的な議論を展開する。」  というものです。

今回のパネリストも錚々たる方々ばかりでありました。   

                               

(プログラムの内容)

                                                       

                            

(登壇者) 

                                                   

( パネルディスカッション開始前の風景)

左から2番目に野村万作さん

             

中央:グレッチェン・アッディ(Gretchen Addi)  IDEOパートナー

IDEOは米国のコンサルティング会社でデザイン研究の先端企業です。米国パロアルトの事務所には何度かお邪魔したことがあります。

              

ナターシャ・ヴィタモア(Natasha Vita-More)

先端技術大学教授 ハンディキャップのある方などへのヒューマン・エンハンスメント(肉体強化)の権威者

              

久しぶりに野中郁次郎先生と

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 坂城町長 山村ひろし

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14/03/14 00:05

第5回TOPOS会議

 昨日(3月13日)、午前中は坂城町議会の二つの委員会(総務産業、社会文教)に出席したのち、午後は六本木ヒルズで開催された 「第5回TOPOS会議」 に出席しました。

 このTOPOS会議は野中郁次郎一橋大学名誉教授が発起人となって始められた、世界的な錚々たる賢者を集めて年2回開催される「知の場」(TOPOS)であります。                

野中郁次郎先生 

                             

 今回のテーマは 「日本のソーシャル・ランドスケープを構想する ― ポスト・アベノミクスの実践知リーダーシップ ― 」 という壮大なものです。

 モデレータは今回も、武部恭枝氏(プライム・コーポレーション)と紺野登氏(多摩大学大学院教授)によって行われ、以下の方々がパネリストとして登場しました。

                       

―パネリスト―
           
 藤田昌久(経済産業研究所所長)、船橋洋一(日本再建イニシャティブ理事長)、石川幹子(中央大学教授)、イェスパー・コール(JPモルガン・マネジングディレクター)、藻谷浩介(日本総合研究所主席研究員)、根岸正弘(ヤクルト取締役)、新浪剛史(ローソン代表取締役)、エマニュエル・トッド(歴史学者・家族人類学者)
           
 セッションは以下の3つに分かれ行われました。
                 
          
TOPOS1:≪賢慮なき国家は衰退する≫
                    
 エマニュエル・トッド氏と船橋洋一氏がパネリストとなり、種々議論が交わされましたが、国家としてのランドスケープをどのように描くかが大切でその点で、日本が取り組むべき最重要課題は人口の問題、家族の問題であり、国を挙げて少子高齢化の問題に取り組まなければならないといった点を強調されていました。
                    
             
TOPOS2:≪脱・一極集中:自己創発的社会のデザイン≫
                   
 藤田昌久氏、イェスパー・コール氏、藻谷浩介氏、エマニュエル・トッド氏がパネリストとなり議論が行われました。
                 
 この中では藤田昌久氏が述べられた『世界に開かれた多様な「輝く地域」の連合体』についての意見が大変素晴らしく「特色を持った」「多様性」のある地域社会の必要性を論じられていました。坂城町にとっても大変参考になる話でした。
                     
 「空間経済学」の分野で第一人者の藤田先生には近いうちに坂城町で講演していただけるようお願いをいたしました。
            
                 
藤田昌久先生
                    
           
TOPOS3:≪賢慮のリーダーは社会資本に投資する≫
                       
 石川幹子氏、新浪剛史氏、根岸正弘氏、藻谷浩介氏がパネリストとなり議論が交わされました。
 このセッションでは、ランドスケープデザインの第一人者で、被災を受けた宮城県の岩沼市出身で復興活動に精力的に参加されている石川幹子先生のお話、新浪ローソン社長の震災での体験を踏まえた 「コミュニティが無ければビジネスは成立しない」「震災時には東京でのビジネスを捨ててでも東北地区の復旧を目指した」 などの話が印象的でした。
                   
            
 野中先生の総括では、『「賢慮」「実践知」などアリストテレスが取り上げた「知」を共通善としてとらえ、理論と実践をいかにバランスよく扱いつつ行動しなくてはならないこと。 特に非常時には、十分な根拠が無く、充分な説明が出来なくても行動し、実践をし、修正しつつ行動することが大切であること。 そのためにはその集団が全体として「大きなValue」を持つことが重要である。 日本の真の強みは理想を持ったプラグマティズムが大切であり、観念論・分析的すぎてはいけない。』
 というコメントがありました。
                
                     
中央大学石川幹子教授と
                 
 石川先生は環境デザイン、都市づくりなどのランドスケープデザインの第一人者です。
 坂城町のこれからのあるべき姿などについての参考になるお話を種々伺いました。
                   
                 
             
 坂城町長 山村ひろし

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13/10/03 02:01

第4回トポス会議

 昨日(10月2日)、六本木ヒルズで第4回トポス会議が開催され出席しました。

 坂城町でも昨年ご講演いただいた、野中郁次郎一橋大学名誉教授が発起人の、「第4回TOPOS会議(主催:富士通総研)」ですが、今回のテーマは 『イノベーティング・イノベーション − 「日本のイノベーション」 のパラダイム・シフト −』というテーマです。

 最近の日本は以前に比べれば少しは元気が出てきたように感じますが、世界の中でみると、この20年間の停滞はあまりにも大きなものがあります。

 その中で、「日本のイノベーション」 を考えてみた場合、現在の状況、今後何をしなければならないのか、など世界のキラ星ともいえる錚々たる方々の議論の場に参加しました。

 詳細は別途、ご報告したいと思いますが、大変大きなヒントをもらったような気がします。

 例えば、国家戦略のイノベーションを考えてみた場合、国家としてはイノベーションのイネブラー(推進役)あるいは場づくりは出来ても直接実施することは出来ない。

 しかしながら、地方自治体のレベルになると単なるイネブラーではなく、実践的主体者になれるというものです。 

 この点に関して、イノベーションと自治体の関わりについて大いにに研究したいと思います。

                  

 今回お話をさせていただいた講師陣の中では何と言っても、テックショップのマーク・ハッチ氏とじっくり話が出来た事は最大の収穫でした。

 一昨日、さかきテクノセンターで「3Dプリンター」のセミナーを開催したばかりですが、まさにその最先端を走っているハッチ氏との会話は大変貴重なものでした。

 テックショップは広大な施設(米国に6か所)の中に3Dプリンターなどを含むあらゆる工作機械を設置しそれを自由に使ってモノづくりのスペースを提供しているものです。(ただし、単に箱モノを提供するだけでなく、関連技術の講義、サポートを徹底して行っている)

 テックショップの看板にあるように、「Biuld Your Dream Here(ここであなたの夢を創りましょう)」というものです。

 坂城町ではこれからテクノセンターに3Dプリンターを設置し自由に使える環境を作っていきます。

 私は 「坂城町全体がテックショップ」 になることを夢想しています。

                     

 また、芝浦工大の國井秀子教授は自分でも起業をしたり大企業で勤務をされた経験を持たれておられますが、男女共同参画の面でも先駆者です。

 来月(11月30日)、さかきテクノセンターで開催される男女共同参画セミナーの講師である内海房子さんとも大変懇意にされておられる方です。

 また、セミナー後のパーティには長野県阿部知事も来られ歓談をしました。

 

                

 今回のプログラムと講師は以下の通りです。

           

トポス1.≪国家戦略としてのイノベーション≫

國井秀子(芝浦工大)、安藤国威(元ソニー社長)、伊藤正裕(ヤッパ会長)、住田孝之(経済産業省)

             

トポス2.≪社会を巻き込むイニシャティブ≫

マーク・ハッチ(米国テックショップ)、ヤン・スターマン(オランダ ラーテナウ研究所)、ムー・ロンビン(中国科学院)

ビデオ出場:ポール・ローマー(ニューヨーク大学)、ミッコ・コソネン(フィンランド イノベーション基金)

            

トポス3.≪明日の日本のイノベーション≫

西口尚宏(産業革新機構)、マーク・ハッチ(米国テックショップ)、國井秀子(芝浦工大)、安藤国威(元ソニー社長)

ビデオ出場:アラン・ケイ(米国ビューポインツ・リサーチ)

            

総括 野中郁次郎(一橋大学名誉教授)

モデレーター:武部恭枝(プライム・コーポレーション)、紺野登(多摩大学教授)

           

テックショップCEO マーク・ハッチ氏と

             

芝浦工大 國井秀子教授と

                

左から:山村、野中先生、中嶋聞多教授

                

左から:野中教授、佐相富士通副社長、阿部長野県知事、山村

                   

 坂城町長 山村ひろし

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