15/11/11 05:58

『町戦没者追悼式式辞』(平成27年11月10日)

 昨日(11月10日)、坂城町文化センターで、平成27年度坂城町戦没者追悼式が執り行われました。

 式辞を述べさせていただきましたので、以下、掲載させていただきます。

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『坂城町戦没者追悼式式辞』(平成271110日)

 

本日ここに、戦没者の御遺族並びに御来賓各位の御列席のもと「平成27年度坂城町戦没者追悼式」を挙行するにあたり、戦没者の御霊に謹んで「追悼の誠」を捧げます。

苛烈を極めた先の大戦においては、町内でも多くの方々が国難に殉じられました。郷里の平和と発展、家族の安寧を願いつつ、戦場で最後の時を迎えなければならなかった御無念を思うと、哀惜の念に堪えません。

また、愛する家族を失われた御遺族の皆様方の筆舌に尽くしがたい悲しみに御見舞いを申し上げますとともに、戦後、数々の苦難を乗り越えてこられました御努力に衷心より敬意を表するものであります。

 

今年、坂城町では昭和19年にニューギニアで戦死していたと伝えられていた、元陸軍准尉の若麻績通明(わかおみみちあき)さんが、オーストラリアに移送されたのちに、お亡くなりになられ、カウラの日本人墓地に埋葬されていたことがわかりました。

その後、オーストラリアと日本の両政府をはじめ、多くの関係者の大変な御努力により、分骨されることになり、今年10月、昭和20年7月30日に亡くなられてから、70年の時を経て、実家である中之条の西念寺の墓地に、在日オーストラリア大使も同席されるなかで納骨されました。

これまで、納骨されていたオーストラリア東部のカウラは、桜の植樹を積極的に行うなど、大変親日的であり、埋葬されていた日本人墓地もきれいに維持管理され、追悼行事も行われてきたとお聞きしておりますが、戦死された方がふるさとに帰宅するまでに、70年かかってしまったということは、やはり残念なことであり、まだまだ戦後は終わっていないと実感したところでございます。

改めて、若麻績通明さんの御冥福を心よりお祈り申し上げ、この取り組みに携われた全ての関係者の皆様に感謝申し上げます。

 

戦後わが国は、戦争による苦しみや悲しみへの反省を胸に、国民のたゆまぬ努力で、平和で豊かな美しい郷里を取り戻してきました。しかしながら、近年では予想しえない自然災害が私たちの生活を脅かし、9月の北関東・東北の大雨被害では多くの方が犠牲になられました。あらためて御冥福をお祈りいたします。

 

また、東日本大震災に起因する福島第一原発ではいまだ核の脅威が多くの人々に影響を及ぼしています。私たちは今一度、唯一の被爆国として核の恐ろしさを思い出すとともに、自然とも謙虚に向き合いながら、安全・安心のまちづくりに向けた歩みを進めていかなければならないと感じています。

原発事故の影響で全村避難が続く福島県葛尾村では、役場機能を近隣の三春町に移し、復興に向け日々頑張っておられます。先月26には、昨年に引き続き、ライオンズクラブをはじめとする有志団体・企業の皆様などとともに、葛尾村三春出張所と仮設住宅をお訪ねし、炊き出しや高齢者のケア、草刈などのボランティア活動と、村民の皆様との交流を行ってまいりました。できることは小さな事かもしれませんが、被災された皆様が一日も早く故郷での生活を送れますよう、町としても引き続きできる限りの協力をしてまいります。

戦後70年、一貫して平和国家の道を歩んできたわが国が、世界の恒久平和実現のためにも、平和への機運を一層高め、国内外に平和の大切さをアピールしなければなりません。

そして、戦争を体験された世代が少なくなるなか、今を生きる私たちが当たり前のように平和と繁栄を享受できるのは、先人の大きな犠牲のうえにあることを肝に銘じ、戦争による苦しみや悲しみを後世に語り継いでいくことが、はからずも戦禍で命を落とされた方々への御供養にもなるものと思っております。

坂城町では、昭和60年9月27日に非核平和の町宣言をいたしました。町といたしましても、本日の追悼式を機に、今一度不戦と平和への誓いを新たにし、町民の皆様とともに安心して暮らせる坂城町を目指してまいります。

終わりに、今一度、戦没者の御霊の安らかならんことを、そして御遺族の皆様方の御健勝・御多幸を心から祈念申し上げまして「式辞」とさせていただきます。 

                    

平成27年11月10日坂城町長 山 村  弘

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(以下、坂城町ニュースより)
 

平成27年度坂城町戦没者追悼式

 

戦没者01  戦没者02

 

 11月10日(火)、文化センターで、先の大戦において犠牲となった多くの町内の方々をしのび、御冥福をお祈りする平成27年度坂城町戦没者追悼式が開かれ、ご遺族など約70名が出席されました。

 戦争を体験された世代が少なくなるなか、今を生きる私たちが当たり前のように平和と繁栄を享受できるのは、先人の大きな犠牲のうえにあることを肝に銘じ、戦争による苦しみや悲しみを後世に語り継いでいくこと大切です。

 町では、昭和60年9月27日に非核平和の町宣言をしました。町としても、不戦と平和への誓いを新たにし、町民の皆さんとともに安心して暮らせる坂城町を目指してまいります。

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 坂城町長 山村ひろし

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