15/07/26 10:00

男谷燕斎の書について

 過日(平成26年8月1日)、男谷燕斎の書について掲載しました。

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=36860

                 

                  

 昨日、南澗山人さんという方から、この書の原典は、北宋時代蘇軾の門人(蘇門四学士の1人) ”張耒” (ちょうらい 1054年―1114年) の長い詩「文周翰邀至王才元園飲」の中の句ではないかとのご指摘を受けました。 内容は以下のとおりです。

                     
 漱井消午醉 掃花坐晩涼 衆緑結夏帷 老紅駐春妝

               

 こちらのほうが詩の内容としてもすっきりします。 

 燕斎の学識の深さをあらためて感じさせられます。

 意訳としては以下でいかがでしょうか。

 「井の水で午酔を漱ぎ、花を掃き、夕の涼に座し、夏の帳(とばり)から庭を眺むれば、そこには老紅木がいまだ春のよそおいをとどめ、静かに佇んでいる。」

                    

 坂城町長 山村ひろし

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15/07/13 17:16

男谷燕斎の書 3幅

 以前、江戸後期に8年間、中之条代官をつとめ、後世に名代官と言われ、能書家でもあった、男谷思孝(燕斎)、(1777(安政6)年〜1840(天保11)年)について何回か記述しました。

(男谷燕斎について)

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=30345

 

(男谷燕斎の書について)

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=35217

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=36860

                

 先日、私の友人から以下の3幅を新たに紹介され、個人的に入手しました。

 いずれも、真筆と思われますが、如何でしょうか。

       

「無欲速無見小利」

             

 これは、論語 子路 の文で「速やかならんと欲すること無かれ、小利を見ること無かれ」です。あわてるな、小利を追い求めては大事が成らずということです。 いかにも燕斎の好みそうな文だと思います。

             

「瓶花力尽無風堕爐火灰深到暁温」

                 

 「瓶花力尽き、風無く落ち、爐火の灰深く、暁温に到る」、以前、ご紹介した一幅に似た風景のようです。

       

「允矣君子展也大成」

          

 これは、詩経(小雅)の一節で「允(まこと)なり君子、展(まこと)なり大成す」です。 意味は、「まことに君子と仰ぐべき天子であり、まことに中興の大業を成して、天下を復興された明天子である。」

            

 以上、男谷燕斎らしい書3幅をご紹介しました。

 いずれも坂城町役場公室に並べてあります。

 機会がありましたらご覧ください。

               

 坂城町長 山村ひろし

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