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平成30年 十六夜観月俳句会

 先日(9月23日)、恒例の網掛十六夜(いざよい)観月俳句会が開催されました。

 十六夜観月殿で俳句を作った後、網掛公民館で、ハワイアンの演奏を鑑賞した後、坂城町で俳句の指導をされておられる、竹内睦夫さんから俳句作りの楽しみ方、ポイントなどの講義をしていただきました。

 その後、入選句の発表、懇親会などが行われ大いに賑わいました。(実行委員長:宮崎光明 網掛区長)

 坂城町網掛にある、「十六夜観月殿」は月見堂ともいわれ、千曲川を眼下に望み、坂城町全域を一望におさめることのできるまさに景勝の地に建っています。

 この観月殿は元中年間(1384〜1392)に村上満清が建立をしたと言われていますが、その後、戦火に会って焼失し、寛永年間(1624〜1645)、郷人によって再建されました。

 

 貞亨5年(1688年)8月16日、芭蕉が十六夜の月を詠んでいます。 

               

 「いざよひもまだ更科の郡かな」(更科紀行)

                   

  (姨捨で 「俤(おもかげ)や姥ひとりなく月の友」 を詠んだ次の日に網掛を訪れています。)

                    

 十六夜観月殿での句会は何百年にも亘って続けられている句会ですが、今年も多くの小学生(16名も)が参加し開催されています。 これもまた素晴らしいですね。

 このような形で坂城の文化・伝統を継承されておられることに心から大いなる敬意を表します。

             

十六夜観月殿

 

十六夜観月殿の前で皆で俳句作り

 

竹内睦夫さんのお話

 

 

優秀な句に記念品を添えて表彰

  

 十六夜観月保存会会長の宮崎光明さんから入賞作品のリストをいただきました。

 それぞれ素晴らしい作品ばかりです。 以下に掲載させていただきます。

 

大人の部兼題:稲の花

 

天位:人知れず穂先静や稲の花(山村弘)

地位:未来へとつなぐ祖父の田稲の花(竹内文)

人位:風わたり波いく重にも稲の花(大井方夫)

五客ー1:はらからの里に集えば稲の花(宮嵜郁子)

五客ー2:ふるさとは青き地球ぞ稲の花(大井さち子)

五客ー3:黄金の実り告げるや稲の花(宮原紘一)

五客ー4:水加減滲む苦労や稲の花(塩野入礼華)

五客ー5:稲の花やがてお辞儀の粒が成り(塩野入猛)

 

大人の部兼題:盆踊

 

天位:盆踊り提灯の赤足袋の白(柳沢収)

地位:老若のなごむ一夜や盆踊り(浅野井和子)

人位:踊りの手音なく打ちてひるがえる(竹内睦夫)

五客ー1:わらべらは母のしぐさでぼんおどり(朝倉国勝)

五客ー2:よちよちと歩くも楽し盆踊(大井さち子)

五客ー3:盆踊子らの目当てはポップコーン(浅野井雅宏)

五客ー4:留守番を先祖に頼み盆踊り(大井方夫)

五客ー5:ふるさとの知らぬ顔問う盆踊(宮崎義也)

 

おとなの部席題:秋刀魚

 

天位:もうもうと昭和の煙秋刀魚焼く(竹内睦夫)

地位:箱買いの秋刀魚分けるに夜更けまで(大井さち子)

人位:焼き秋刀魚綺麗な骨の残りけり(竹内睦夫)

五客ー1:七輪の煙香し初秋刀魚(近藤芳雄)

五客ー2:秋刀魚の香一人暮らしを思うなり(塩野入猛)

五客ー3:老の身の体に良しと秋刀魚焼く(浅野井和子)

五客ー4:夫の皿秋刀魚の骨のひとすじに(宮嵜郁子)

五客ー5:群れ秋刀魚背の青きらめく水面かな(山崎紀子)

 

おとなの部席題:残暑

 

天位:喪のネクタイ締めて残暑の街に出づ(竹内睦夫)

地位:船陰に魚網繕う残暑かな(大井さち子)

人位:早起きの生活続く残暑かな(浅野井和子)

五客ー1:仕事毎シャツを着換える残暑かな(近藤芳雄)

五客ー2:教室のエアコン動くや初残暑(山村弘)

五客ー3:服脱ぎて残暑を脱ぎて思慕の色(宮入勝江)

五客ー4:高速道残暑の信濃すがすがし(大井宗斉)

五客ー5:畑かわき雨をこがれる秋暑し(大井彰)

 

子どもの部兼題:稲

 

金賞:風が吹きキラリと光る金の稲(大井凜薫)

銀賞:朝夕と手をかけ気にかけいね育つ(山崎暖斗)

銅賞:鳥がきて稲の穂つつきおこられる(山崎陽大)

奨励ー1:稲の中おいしいお米がつまってる(小宮山心菜)

奨励ー2:ライオンのたてがみ思う田の稲穂(内川恭孝)

奨励ー3:そらのしたいねがたくさんなっている(山崎愛心)

参加賞:新米の稲たちとても美しい(金子歩実)

参加賞:じっとして稲見つめてる青蛙(塩野入凜衣)

参加賞:いねのほをとんぼが先に食べちゃうぞ(大井はるひ)

 

子どもの部席題:とんぼ

 

金賞:トンボとる父のうしろにいた自分(山崎陽大)

銀賞:赤とんぼ夕日にそまりあかね色(浅野井拓)

銅賞:とんぼ達子どものころは水の中(元島理彩)

奨励賞−1:赤とんぼ夕日といっしょに帰ってく(中澤葵)

奨励賞−2:赤とんぼ夕日にそまって赤いんだ(山崎暖斗)

奨励賞ー3:晴れ空にとんぼがいっぱいおにごっこ(大井凜香)

努力賞ー1:そらおよぐシオカラトンボダンスする(金子晴登)

努力賞ー2:とんぼたち飛んで学校行きたいな(元島彩葵)

努力賞ー3:とんぼさんたくさん飛んで楽しそう(金子果恋)

              

 来年の十六夜観月俳句会は、9月15日(日)に開催予定だそうです。

 皆さんもぜひ参加されてはいかがでしょうか。

  

 坂城町長 山村ひろし

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