13/01/01 12:00

「坂城の100人」 第1回 源盛清

 これから「坂城の100人」 をご紹介しますが、歴史を追って順にご紹介するも退屈なので、登場はランダムになります。 ご了解ください。

                     

 「坂城の100人」 第1回は 源盛清 です。 

源盛清は平安時代後期の人で信濃村上氏の祖と考えられています。
生年、没年は明らかではありませんが、清和源氏の出身で、父は源仲宗、兄には惟清・顕清らがおります。
寛治8年(1094年)に起きた白河上皇呪詛(じゅつそ)事件により、仲宗親子は島流しとなり、盛清は信濃国村上郷(坂城町)へ配流されました。
これ以降、盛清らは村上郷を本貫地として信濃村上氏の祖となり、養子の為国から村上氏と称して、子孫はその後、信濃国内で屈指の勢力を有することとなります。
(村上郷に流されたのは盛清ではなく、兄の顕清とする説もあります。)
 
盛清は信濃配流後、6年後に再び京へ戻り、康和5年(1103年)には後の鳥羽天皇となる第一皇子(宗仁)の宣旨で宗仁親王の庁を取り締まる「御監」の役を仰せつかっています。
                        
更に白河上皇の院宣(天治元年:1124年)により、源俊頼が編纂した勅撰和歌集の『金葉和歌集』には、熊野を歌った盛清の作品が掲載されおります。白河上皇の時代でもあり、この歌人は同一人物ではないかと思われます。
当時、盛清が歌人としても評価されていたとすると素晴らしいですね。
                          
盛清の歌:「卯の花を音無河(おとなしかわ)の波かとて ねたくも折らで過(すぎ)にけるかな」
*卯の花はその白さから波にたとえられることがあるようですが、「音をたてずに流れる音無川の波かと思って、くやしいことに、折らずに通り過ぎてしまいました。」という意味のようです。 音無川は熊野川の支流で紀伊の国の枕詞だそうです。
                       
 また、国司補任索引資料によれば、源盛清は永久2年(1114年)に山城守にも任命されているようです。
                       
もっとびっくりすることの一つに「平家物語」にも登場しているのです。
橋本治氏の現代語訳「双調平家物語」の「祇園女御(ぎおんのにょうご)」によると、当時、15才の蔵人(くろうど)だった源盛清は白河上皇の寵愛を受けるのですが、兄の惟清の妻にも手を出した白河上皇との間で諍いが起こり結局は惟清の父、仲宗を含め親子5人が「太上天皇呪詛」の罪で流罪となったと記され「その後永遠に、都へは戻れなかった」となっています。
しかしながら、盛清については上述のように後日、許されて京へ戻ったようです。
これも、白河上皇が盛清に強い愛情を感じていたからなのでしょうか。
                        
以上、源盛清についてはまだまだ研究の余地がありますが、今回、私がこのブログに記述した、「坂城に流された盛清」=「御監の盛清」=「山城守の盛清」=「歌人の盛清」=「平家物語の盛清」だとするとこれは世紀の大発見になるそうです。
有識者のご意見を賜れば幸いです。
 
さて、最後に、昨年のNHK大河ドラマでも強烈な印象で登場した白河上皇と源盛清との強い絆、さらには、当時の坂城(村上)が京と強い関係があったことを思うと興味津々ですね。
                         
源盛清が坂城へ流されなかったら別の歴史が始まっていたかも知れません。
                          
                       
参考資料:「双調平家物語」(中公文庫 橋本治著)
       「金葉和歌集」(岩波書店) ほか
                            
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このような具合に、少しずつご紹介していきますが、坂城町の学芸員の皆さん、町の有識者の皆さんのご協力を得ながら進めていきたいと思っております。
また、誤りや追加の情報などございましたらこのブログにお書き込みいただくか、坂城町役場へご連絡いただければ幸いです。
                        
                                    
                       
坂城町長 山村ひろし

 

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13/01/01 00:51

平成25年 新年のご挨拶

 
      伊達八重子さん作(切り絵) 「巳」
                           
                 
明けましておめでとうございます。
 
皆様におかれましては、健やかに新春を迎えられましたこととお喜び申し上げます。
今年は、癸巳(きし みずのと・み)の年です。
「癸巳」は、よりしっかりと物事の本質を求め、規範を定め筋道を立て新たなチャレンジをすることが求められる年です。
              
昨年の衆議院総選挙を受け、新しく始まる年となりました。
このたびの総選挙では、自民党が単独過半数を確保し、民主党政権に代わって、自民党を中心とする安倍新内閣が誕生いたしました。
前政権の反省を踏まえ日本国の立て直しを期待いたします。
一方、世界に目を向けますと、アメリカのオバマ大統領が再選され、中国では習近平総書記を中心とする新体制の発足、韓国においても朴槿恵(パク・クンヘ)新大統領が誕生しました。
 
また、経済では、欧州の景気回復の遅れや中国経済の減速の長期化が予想される中で、国内の状況につきましても、世界景気の動向等を背景として、国内の全体の生産活動が低調に推移する中で、住民生活や地域経済情勢は、依然厳しい環境に置かれていいます。
当町におきましても、主だった企業にアンケート調査を実施するなど、町内企業の状況を注視しているところですが、最新の結果を見ると、海外展開等による発注量の減少や、円高等の経済要因による影響が出てきており、内外需要の下膨れを要因として企業の業況感の悪化が感じられます。町といたしましても町内関係団体と連携して、国・県の経済対策や雇用対策に対応するとともに、昨年12月議会に予算計上した町独自の経済対策事業を実施し、企業の雇用の確保や、企業や地域の活性化を支援してまいります。
 
今後進めていく主な施策として、「ワイナリー形成事業」につきましては、約40アールの試験圃場を確保するとともに、圃場の管理や将来の醸造用ブドウの栽培を手掛けていただくため、町外から若い担い手2名の認定を行いました。昨年末には、試験圃場への棚の設置と苗木の定植を行いました。今後も試験圃場の拡張や特区申請を行うなど醸造用ブドウの産地化を進め、将来的にはワイナリー設置を含めた6次産業化を目指してまいります。また、坂城町産の巨峰を使った巨峰ヌーボーワインを委託醸造し限定1,000本で「ねずみだいこん祭り」にあわせて販売したところ、おかげ様をもちまして、買い求める方の大行列となり販売初日で完売となりました。今年2月には巨峰スパークリングワインの販売を予定しております。フレッシュ&フルーティーな香りに炭酸が加わり、さわやかな口当たりの飲みやすい美味しいワインです。町民の皆様には、食事とともに楽しんでいいただければと思います。
 
坂城駅のエレベーター設置につきましては、関係機関のご協力により、現在しなの鉄道において詳細設計を進める中で、平成25年度には本体工事に取り掛かり、年度内の完成を目指してまいります。併せて、坂城駅周辺のバリフリー化につきましても、昨年坂城高校生徒の皆さんからの提案を受けながら、駅から坂城高校までの現地調査を行いました。僅かな段差や舗装の凹凸など出来る箇所から改修を進め、障害のある方やお年寄りにやさしい安心・安全なまちづくりを進めてまいります。
 
町全体のエネルギーに対応すべく始まった「さかきスマートタウン構想」につきまして、昨年度の基礎調査事業から発展し、現在は産学官連携(信州大学・坂城町内企業・坂城町)により、電力の効率的利用について、テクノさかき工業団地内企業2社にご協力をいただきスマートメーターを設置し、使用電力の把握・分析の実証実験を行っております。ここで得られた知見をもとに、工業団地全体に電力計測の拡大をしてまいりたいと思います。
 
村上小学校耐震改修工事につきましては、3月竣工に向け工事を進めております。南条小学校の改築につきましては、建設検討委員会での検討を踏まえながら、より具体的な設計について検討する南条小学校建設委員会を立ち上げ、平成25年度には実施設計を行い、平成27年度の竣工を視野に改築工事を進めてまいります。
 
昨年、開館10周年を迎えました日帰り天然温泉施設「びんぐし湯さん館」は改修工事により一新し、新しく石風呂、レストラン、キッズコーナーなどを設けリニューアルオープンいたしました。身も心も癒されるくつろぎの温泉として、施設、サービスともにご満足をいただいております。
公募により選ばれました新しい支配人ともどもより良い施設運営に努めてまいります。
 
鉄の展示館では、人間国宝宮入行平誕生100周年を記念した展覧会の第一弾として、4月27日から6月16日まで、刀匠が生涯の師と仰いだ近代彫刻の巨匠で文化勲章受章者の平櫛田中の展覧会をはじめ、年間を通して各種展覧会を開催いたします。
 
今年も、明るい坂城町を創るべく努力をしてまいります。
町民の皆様におかれましても、本年が良き年となりますようお祈りし新年のごあいさつとさせていただきます。
                                       
坂城町長 山村弘
 
 

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